(交渉(5)の続きです)
所長代理から来たメールに、私は以下のように返信しました。
✕✕✕✕ 様
早速ですが、✕✕様ご提案の件でございます。
話し合いの前に、先のメールにて✕✕様の書かれた貴社の『事故に関する補償』の内容を、文書またはEメールで提示戴くことは可能でしょうか。
私共としましては、貴社のご意向を事前に理解していた方が、話し合いもスムースに進むのではないかと考えます。
ご検討のほど、宜しくお頼み申し上げます。
✕✕✕✕
所長代理は上のメールに返信してきました。
✕✕✕✕ さま
✕✕✕✕✕✕✕✕の✕✕と申します。ご連絡ありがとうございます。
ご子息様の事故の件につきましてはお見舞い申し上げます。
弊社にてご回答内容を検討いたしますので、1週間ほどお時間
をいただけますでしょうか。✕✕✕✕までに回答いたします。
取り急ぎの回答となり大変申し訳ございませんがよろしくお願
いいたします。
肩書からして所長代理は、ウチのような相手との問題を解決する保険会社の『トラブルシューター』ではないかと思いました。
要するに保険交渉の専門家。
こちらは全くのド素人です。
手の内も見せていない熟練と面(ツラ)付き合わせて話せば、相手のペースで事が進むのはミエミエです。
条件付きで突っぱねました。
と云うか、ハナから保険会社の社員相手に交渉する気はありませんでした。
そこでメールのやり取りにより、(できれば)相手を追い詰めるか、少なくとも弱みを握りたいと考えました。
相手の意図は『(こういうウルサイ相手は)早めにカネで解決』です。
こちらは、カネが目当てではないし、何年かけても構わないと思っている訳ですから、この勝負、負ける気はしません。