作者が没してからも2人の作家がリレー形式で続けているグイーン・サーガ。 段々と最初の頃の好きだったキャラクターが変貌を遂げてしまってあまり好きでなくなったりもしているが、また、次々と負けず劣らず魅力的な登場人物が出てくる。
実のところイシュトバーンが私のお気に入りだったけれど最近はあまり好きでなくなった。しかし、その子のスーティーが新たなお気に入りになってしまった。スーティーの将来を見届けたいと思う反面早く決着をつけて欲しい気持ちも強い。
そもそも物語を続けてもらうのは有難いが、2人がかりで執筆されている割には栗本氏の速筆と比べてスピードが遅い。この上、どんどん膨らませすぎて作者自身が物語に酔ってしまって更に延々と際限なく続いてしまわないことを願ってしまう。100巻の予定だったはずがどんどんと膨れ上がってきてそれでは終わらなくなってしまったが、もう少しシェイプアップしたなら、原作者が死ぬまでに完結できたのではと思い残念でならない。
物語のなかで一番好きな場面はリンダとイシュトバーンの別れの場面。粗野でお行儀の悪い男の子に魅かれることは女の子の常。身分違いの叶わぬ初恋。だれもが若い時にそれに似た経験があるのではないかと思える。
物語の世界に入り込んでしまったのは、このグイーン・サーガと半村良氏の「産霊山秘録」。
少し、話がそれるがグイーンのリロとトワイライト・サーガの王子とがなぜかイメージが重なって仕方ない。
五代氏と宵野氏にお願い。物語を面白くしてもらうのはいいけど、延々と果てしなくしないで。やがてはピリオドをお願いしますね。
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