ジジイのたわごと

ジジイが適当に思いついたことを書いてみます

日本の大手電機メーカー苦境

2012-02-08 03:35:51 | トピック
クローズアップ2012:電機の苦境鮮明に


 TV価格競争激化 円高、韓国勢躍進に押され大手電機メーカーの苦境が鮮明になっている。12年3月期はパナソニックの7800億円の最終(当期)赤字を筆頭にソニーやシャープ、NECも巨額の赤字に、東芝、富士通なども大幅減益となる見通しだ。かつて世界を席巻したテレビ事業などの「日本ブランド」が韓国メーカーとの競合や急激な円高で不振にあえぐ。日本の「モノ作り」をけん引してきた電機業界は起死回生の一手を打ち出せるのか。【宮崎泰宏、宇都宮裕一、竹地広憲】
 
 「テレビに多くのメーカーが参入し、供給過剰になってしまった」。パナソニックの大坪文雄社長は3日の記者会見で、苦渋の表情を浮かべた。11年10~12月期のテレビ販売台数は前年同期比20%減の507万台に落ち込み、「どうやって発展させていくか、新たに考えないといけない」と苦しい胸の内を明かした。
 
 ブラウン管テレビと異なり、現在主流となっている薄型テレビは、半導体やパネルなど必要な部品をそろえれば特別な技術は不要で、「どこのメーカーでも組み立てられる」(電機メーカー担当者)。韓国・サムスン電子などは、巨費を投じてこれらの部品を生産する巨大工場をつくり、製造コストを下げることに成功した。
 
 国際市場に韓国勢が躍り出たことで、世界的に価格競争が激化。米国市場ではサムスン電子やLG電子の薄型テレビが躍進した。昨年来、歴史的な円高水準が続いていることも国内メーカーを痛撃した大きな要因だ。
 
 国内でも、家電エコポイント制度の終了(昨年3月末)や昨年7月の地上デジタル放送への完全移行(岩手、宮城、福島は今年3月末)で購入する人が激減。調査会社BCNによると、売れ筋の30型台の平均単価は、09年2月の10万2000円から今年1月には3万5800円と3年で7割近く下落、価格競争に拍車がかかった。
 
 各社とも大量に売っても利益を確保できない状態で、12年3月期のテレビ事業の採算は軒並み悪化。ソニーは1650億円の営業赤字を見込み、サムスン電子との液晶パネル合弁事業を解消し、より安いパネルの調達を急ぐ。
 
 07年度下期から黒字化していた東芝も、400億円程度の赤字に転落する見通しで、新興国での販売増を目指す。日立製作所も9月末までに自社生産をやめ、外部委託に切り替え収支改善を図る。
 
 ただ、各社とも「テレビはメーカーの『顔』であり、海外でブランド浸透にも役立つ」(日立の三好崇司副社長)として、赤字を「止血」し、高付加価値のテレビで生き残りを目指す考えだ。
 
 しかし、韓国勢は、消費電力が少なく高精細な次世代の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルを使った大型テレビを年内に発売するなど、技術面での競争も激化している。国内メーカーが研究開発投資に十分な資金を回すことができなければ、次世代テレビでも後れを取る可能性がある。
 
◇環境分野に活路求める 事業転換、人員削減伴う恐れ
 手ごろな価格で品質の高い製品を輸出して稼いできたビジネスモデルが危機に直面し、電機メーカー各社は環境分野などの新事業に活路をひらく戦略を掲げる。しかし、まだ手探りの状態で、大胆な事業転換には人員削減などの痛みを伴う可能性もある。
 
 「市場の成長が期待できない中、最低限の利益を出せる体質をつくるため、構造改革を断行する」。携帯電話の販売不振などが響き、1万人の人員削減に踏み切るNECの遠藤信博社長は1月26日の記者会見で強調した。
 かつて「花形」だった個人向けパソコンは価格下落が激しく、昨年、中国・レノボグループ(聯想集団)が51%を出資する合弁会社に移した。今後はスマートフォン(多機能携帯電話)の世界販売を強化する方針だったが、新製品投入の遅れなどで、11年10~12月期は携帯電話などの部門が30億円の営業赤字。新たな収益の柱はまだ見通せない。
 
 パナソニックも、工場や住宅向けに省エネ家電や太陽光発電、蓄電池などをセットで販売するなど、環境関連分野に大きくかじを切る。テレビや半導体などの事業は大胆に縮小し、3万5000人の削減を3月末までに前倒しで行う方針だ。
 
 ソニーの平井一夫・次期社長も2日の記者会見で、不採算部門からの撤退を進め、医療分野などの新事業に集中投資する方針を示し、「将来のために痛みを伴う改革も断行する」と強調した。
 
 12年3月期で黒字を見込む東芝や日立製作所も、従来の家電から社会インフラ事業などにさらに軸足を移す。日立の中西宏明社長は3日、世界的に成長が見込める環境配慮都市「スマートシティ」など社会インフラ事業を強化するための組織再編を発表。「成長分野を狙う決断が大事だ」と強調した。
 
 電機業界関係者は「各社はどの分野を残して何を切るべきか、極めて厳しい決断を迫られている」と指摘する。急激な円高が収益を圧迫する中、国内生産を海外に移す動きも加速するとみられ、国内の雇用や景気がいっそう冷え込む恐れもある。【竹地広憲】

※ジジイのたわごと
 かって日本はアメリカに「追いつけ、追い越せ」とばかり頑張った結果、「経済は一流、政治は二流」という海外からの評価を受けるようになったが、今度は韓国が「日本に追いつけ、追い越せ」と頑張り、遂に日本の電機業界が赤字に苦しむほど追い越してしまったようだ。
 自動車業界に於いても、韓国が販売台数において、世界市場でシェアトップとなったと報道された。

 こんな時こそ、政治が頑張って日本企業のバックアップをするべきであろう。
 その昔、池田首相が「トランジスタラジオのセールスマン」と云われるぐらいに、アメリカへトランジスタラジオの売り込みをやったように、野田首相も日本製品の売り込みを諸外国にやってみたらどうかね!!これを俗にトップセールスという。トップセールスは効果抜群だけどな!!
政治は二流の野田首相では、逆効果?!・・・という声が聞こえてきそう・・・でも、やってみなけりゃ分かりませんぞ!!