私は明湧會の茶道部員ですが、先日名古屋で行なわれた一般のお茶会に
参加をする機会があり、明湧會の有り難さを再認識させて頂きましたので、
皆さんに御報告します。
正月に知り合いから
「私の知っているお茶教室で初釜があるから良かったら行かない?」
と、お誘いがありました。
その日は明湧會の行事も無かったので参加してみる事にしました。
場所は名古屋市内にある築96年の古民家で、住居兼お茶教室として使われています。
お茶室には炉が掘られており水屋もあります。
参加者は私を入れて6名で、70才位の先生(女性)が亭主をしていました。
私以外は皆さんそこの教室の生徒さんのようでした。
11時から始まり、待合からお茶室へ通されました。
床の間には大徳寺の「心月輪」という掛け軸がかかっていました。
炭の点前から始まり、懐石、濃茶、薄茶と進みましたが、
私自身は薄茶の経験しかなかったので、どれもこれもとても興味深いものでした。
懐石については全く知識が無かったため事前に作法の本を読んだものの、
その複雑さに唖然としてしまいましたが、
幸いにも今回はかなり簡略化されたものだったので助かりました。
初釜といっても亭主がお点前するのではなく、
亭主である先生が生徒に教えながら交代でお点前をするという形を取っていました。
私たちと同じく習い始めて3年位の人から10年以上習っている方も居ましたが、
目を覆いたくなるようなとてもひどい作法でした。
足運びは適当、お茶道具の扱いは乱暴、ひとつひとつの動作に
気持ちが入っていないように見えます。
信じられなかったのは、茶碗を建水に2回も当てていました。
先生は「今日は初釜だからいつもより良い茶碗を出しています」
と言っていたのに生徒たちは気に掛けていない様子です。
私を誘ってくれた知人に聞いてみると、
「先生は分かっているんだけど細かく言い過ぎると
生徒が辞めてしまうから言わないのよ。」との事です。
それに先生が作法を1から10まで全て言いながら、
生徒はそのあとをついて点前をしているので、
生徒さんたちはなかなか覚わらないようでした。
先生との会話の中で、「私は月に1回程度ですけど、お茶を習っています」
と言ったら、先生はすかさず「どちらの流儀ですか」と聞いてきたので、
「表です」と言ったら少し焦っていました。
ここの教室も「表」なので、自分が生徒たちをきちんと教えれていないのが
分かってしまうと、私みたいな者にでも焦ったのだと思いました。
この時、原因があって結果(現在)があるんだということを学ばせていただきました。
私は今回の参加で明湧會の有り難さがよく分かりました。
稽古に必要な環境(道具や場所)は全て揃えていただいて、
それもとても貴重な道具を使わせて頂いているので、
扱いも丁寧になりひとつひとつの動作に気持ちがこもります。
非常に価値のある美術品にも触れさせていただけるので、自然と品が備わってきます。
教えて頂ける先生も普通では考えられないような超一流の先生です。
明湧會の中にもお茶作法に詳しい先生がみえて、
とても細かいところまで厳しく指導していただけるので私たちは上達します。
忙しい中、無償で補習もしてくださいます。
明湧會では年に1回お茶會を開催していますが、
この時にも本格的なお茶室を借りて貴重な道具ばかりで行ないます。
そんな中でお点前をする機会を与えて頂ける私たちは本当に幸せです。
また、その事をとても誇りに思っていますので、
お客様の前でも適度な緊張感の中、堂々とお点前をすることができます。
代表は明湧會の中ばかりでなく、色々なお茶会にも参加の機会を与えてくださいます。
和運堂、ギャラリー森田、名家で開催されるお茶会など。
どれも本格的なお茶会ばかりです。
こんなにすばらしい環境の中ばかりに居たので、
それが当たり前のように錯覚していました。
今回のお茶会に参加してそのことがよく分かりました。
本当に私たちは恵まれています。
明湧會の大黒天様は私たちが気付きにくいところでも、
しっかりと働いてくださっているのだと思いました。
富を与えてくださるのが大黒天様のお働きですが、代表がいつも言われる通り、
その人に御霊以上の大金を与えてもその人のためにはならないし自然と失ってしまう。
でも茶道を通して、作法や優れた美術品を通してその人の霊格を上げることが
できるよう大黒天様はお道具を集め、環境を整え、働いてくださっているのだと思います。
「ただ単にレベルの低い初釜に参加しただけのことでしょ」
と言われるかもしれませんが、私の中では沢山の気づきがあり
とても有意義なお茶会でした。
それに炭や懐石、濃茶、薄茶など一連の流れを経験できたことも収穫でした。
最後には飛び入りで「仕舞いの点前」を、させていただけました。
四方棚と炉を使ったもので、4月に開催される明湧會のお茶会に向けた実践練習になり
とてもラッキーでした。
明湧會でなぜそんなに力を入れて茶道をするの?
という疑問があると思います。私自身も当初はそのように思いました。
でも今は違います。
お茶は精神的にも人間的にも霊的にも自分自身を向上させると思いますし、
やり始めると楽しくてしょうがありません。
長々と書きましたが、これらから導き出される言葉は「感謝」しかありません。
代表、いつも貴重な体験を当たり前のようにさせていただき、ありがとうございます。
代表の會員に対する思い、期待に沿うことができるよう頑張って参ります。
本当にありがとうございます。
追伸:茶道部に入っていない皆さん、とっても損していますよ。
今からでも遅くはないです、一緒にやりましょう!
(名古屋市 N.O)
参加をする機会があり、明湧會の有り難さを再認識させて頂きましたので、
皆さんに御報告します。
正月に知り合いから
「私の知っているお茶教室で初釜があるから良かったら行かない?」
と、お誘いがありました。
その日は明湧會の行事も無かったので参加してみる事にしました。
場所は名古屋市内にある築96年の古民家で、住居兼お茶教室として使われています。
お茶室には炉が掘られており水屋もあります。
参加者は私を入れて6名で、70才位の先生(女性)が亭主をしていました。
私以外は皆さんそこの教室の生徒さんのようでした。
11時から始まり、待合からお茶室へ通されました。
床の間には大徳寺の「心月輪」という掛け軸がかかっていました。
炭の点前から始まり、懐石、濃茶、薄茶と進みましたが、
私自身は薄茶の経験しかなかったので、どれもこれもとても興味深いものでした。
懐石については全く知識が無かったため事前に作法の本を読んだものの、
その複雑さに唖然としてしまいましたが、
幸いにも今回はかなり簡略化されたものだったので助かりました。
初釜といっても亭主がお点前するのではなく、
亭主である先生が生徒に教えながら交代でお点前をするという形を取っていました。
私たちと同じく習い始めて3年位の人から10年以上習っている方も居ましたが、
目を覆いたくなるようなとてもひどい作法でした。
足運びは適当、お茶道具の扱いは乱暴、ひとつひとつの動作に
気持ちが入っていないように見えます。
信じられなかったのは、茶碗を建水に2回も当てていました。
先生は「今日は初釜だからいつもより良い茶碗を出しています」
と言っていたのに生徒たちは気に掛けていない様子です。
私を誘ってくれた知人に聞いてみると、
「先生は分かっているんだけど細かく言い過ぎると
生徒が辞めてしまうから言わないのよ。」との事です。
それに先生が作法を1から10まで全て言いながら、
生徒はそのあとをついて点前をしているので、
生徒さんたちはなかなか覚わらないようでした。
先生との会話の中で、「私は月に1回程度ですけど、お茶を習っています」
と言ったら、先生はすかさず「どちらの流儀ですか」と聞いてきたので、
「表です」と言ったら少し焦っていました。
ここの教室も「表」なので、自分が生徒たちをきちんと教えれていないのが
分かってしまうと、私みたいな者にでも焦ったのだと思いました。
この時、原因があって結果(現在)があるんだということを学ばせていただきました。
私は今回の参加で明湧會の有り難さがよく分かりました。
稽古に必要な環境(道具や場所)は全て揃えていただいて、
それもとても貴重な道具を使わせて頂いているので、
扱いも丁寧になりひとつひとつの動作に気持ちがこもります。
非常に価値のある美術品にも触れさせていただけるので、自然と品が備わってきます。
教えて頂ける先生も普通では考えられないような超一流の先生です。
明湧會の中にもお茶作法に詳しい先生がみえて、
とても細かいところまで厳しく指導していただけるので私たちは上達します。
忙しい中、無償で補習もしてくださいます。
明湧會では年に1回お茶會を開催していますが、
この時にも本格的なお茶室を借りて貴重な道具ばかりで行ないます。
そんな中でお点前をする機会を与えて頂ける私たちは本当に幸せです。
また、その事をとても誇りに思っていますので、
お客様の前でも適度な緊張感の中、堂々とお点前をすることができます。
代表は明湧會の中ばかりでなく、色々なお茶会にも参加の機会を与えてくださいます。
和運堂、ギャラリー森田、名家で開催されるお茶会など。
どれも本格的なお茶会ばかりです。
こんなにすばらしい環境の中ばかりに居たので、
それが当たり前のように錯覚していました。
今回のお茶会に参加してそのことがよく分かりました。
本当に私たちは恵まれています。
明湧會の大黒天様は私たちが気付きにくいところでも、
しっかりと働いてくださっているのだと思いました。
富を与えてくださるのが大黒天様のお働きですが、代表がいつも言われる通り、
その人に御霊以上の大金を与えてもその人のためにはならないし自然と失ってしまう。
でも茶道を通して、作法や優れた美術品を通してその人の霊格を上げることが
できるよう大黒天様はお道具を集め、環境を整え、働いてくださっているのだと思います。
「ただ単にレベルの低い初釜に参加しただけのことでしょ」
と言われるかもしれませんが、私の中では沢山の気づきがあり
とても有意義なお茶会でした。
それに炭や懐石、濃茶、薄茶など一連の流れを経験できたことも収穫でした。
最後には飛び入りで「仕舞いの点前」を、させていただけました。
四方棚と炉を使ったもので、4月に開催される明湧會のお茶会に向けた実践練習になり
とてもラッキーでした。
明湧會でなぜそんなに力を入れて茶道をするの?
という疑問があると思います。私自身も当初はそのように思いました。
でも今は違います。
お茶は精神的にも人間的にも霊的にも自分自身を向上させると思いますし、
やり始めると楽しくてしょうがありません。
長々と書きましたが、これらから導き出される言葉は「感謝」しかありません。
代表、いつも貴重な体験を当たり前のようにさせていただき、ありがとうございます。
代表の會員に対する思い、期待に沿うことができるよう頑張って参ります。
本当にありがとうございます。
追伸:茶道部に入っていない皆さん、とっても損していますよ。
今からでも遅くはないです、一緒にやりましょう!
(名古屋市 N.O)