Pauling博士らの研究では、6週令の白血病AKBR/Jマウス(♂)に、ビタミンCを飲料水に250mg%入れ、飲ませ、対照マウスには飲料水のみを飲ませた。なお、脾臓重量250mg以上のマウスのみ白血病で死亡したと考えられた。また、ビタミンC投与による防御効果は、生存時間が、対照の平均48週に比べ、ビタミンCグループは平均72週であった。これらの結果から、ビタミンCのマウス白血病に対する延命効果が明らかに認められました。
同様の研究では、6週令の白血病マウスにビタミンCを飲料水に250mg%入れ、飲ませ、対照は飲料水のみを飲ませた。胸腺重量100mg以上、脾臓重量250mg以上の白血病マウスが死亡しました。この2つのグループの死亡率は、50週まではビタミンCグループは調べていないが、50週以降では、ビタミンCグループの白血病の進行率の遅延と死亡率の低下が、明らかに認められた。これらの結果から、前研究と同じように、ビタミンC投与グループのマウス白血病に対する延命効果が、明らかに認められます。
また、マウス白血病進行の抑制効果では、白血病ウイルスを接種されたマウスに、ビタミンC入り飲料水と、対照マウスに飲料水のみを投与し、実験終了後、脾臓の重量を測定しました。その結果、白血病ウイルス接種による脾臓の肥大は、対照に比べ、ビタミンC投与グループでは抑制され、白血病の進行が抑えられたことは明らかだった(P<0.001)。更なる研究の積み重ねが期待されます。
References
Ewan Cameron and Linus Pauling. Cancer and VitaminC. 1979 by Linus Pauling Institute of Science and Medicine
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