ガン全体のうち、半分以上が食生活と関係があり、食事がガンの危険因子のもっとも重要な決定因子、と報告されています。動物性脂肪摂取と肺ガン、結腸ガン、直腸ガンなど大腸ガンの発生率の間に強い相関がが見られます。
これらについては多くのエビデンスが集められ、その結果、ガンとビタミンAの間に相関が見られました。英国では、食事でのビタミンA摂取の4分の3以上は、乳製品、肝油などビタミンスプリメント、レバー、などです。残りは、食用人参、緑黄色野菜、などからもたらされ、ビタミンAは、カロチン、もしくはカロチノイドから腸管でビタミンAに転換されます。アフリカの国々ではビタミンA供給源としてパーム油が用いられ、野菜類が主なビタミンAの供給源です。
次に、ビタミンAは、上皮組織の成長と分化に重要で、動物でのビタミンA欠乏症は、呼吸器、膀胱、大腸、胃などでの種々の化学的発ガンに対する感受性を高めることが確認されています。動物での多くの研究では、天然レチノイド(ビタミンA)は、化学物質やウイルスによるガンを阻害したり、ガンの退縮をもたらします。そして、更なる研究が期待されます。
References
George E. Berkley. Cancer:How to prevent it &How to help your doctor fight it. 1978 by Prentice-Hall, Inc
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