栄養医学ブログ

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DNAダメージとガンへの生姜の作用について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-10-09 11:34:40 | 健康・病気
現在、インドなど諸外国で、昔から漢方薬の約6割に含まれている生姜の抗ガン作用が注目されています。生姜に含まれるジンゲロールとショウガオールは、抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用、それに抗ガン作用などを有します。現在の研究では、マウスにおいて、N-butyl-N-(4-hyroxibutyl)nitosamine(BBN)と/N-metyl-N-nitrosourea(MNU)が原因で発症した膀胱ガンの成長とDNAダメージに及ぼす生姜抽出物の化学的防御効果を評価しました。

生姜は、医療的性質と健康上の利点があり、ジンゲロール(生姜の活性成分)は、ガンと関係があるいろんな細胞のシグナル経路を制御し、それらは、NF-kB、シグナルトランスジューサー、STAT3、AP-1、βーカテ二ン、EGFR、VEGFR; MARK、それにTNF-αとLOX-2など炎症促進因子などです。また、in vivo とin vitroの研究では、ガンにおけるジンゲロールの役割が立証されています。また、臨床研究では、ジンゲロールの効果が報告されています。さらに、これら天然因子が、いろんなガンに対し臨床試験され、ジンゲロールを用いた異なった細胞群での研究を通じて、その効果が達成されています。そして、更なる、研究の積み重ねが期待されます。

Kaewtunjai博士らの研究によると、生姜抽出成分は、A549肺ガン細胞のテロメアの短縮とその細胞の老化を促進します。この発見は、生姜抽出成分が、潜在的に食事性ガンの予防に有益な可能性があることを示唆しています。また、他の研究では、生姜抽出成分は、肝臓ガンのラットのNFkβとTNF-αの発現上昇を著しく減少させ、炎症促進性TNF-αの抑制を通じてNFkβの不活化により、抗ガン因子と抗炎症性因子として、作用する可能性があります。また、Nacharak博士によると、生姜抽出成分は、大腸ガンの予防と治療に可能性を有するけれども、その有効性は弱い、と報告しています。。更なる研究が待たれます。

References
Sana Nafees, et al. Anti-cancer effect of gingerol in cancer prevention and treatment. Anti cancer agents . Med Chem. 2021;21(4):428-432
Lucas Tadeu Bidinetto. Effect of ginger on DNA damage and development ofurofhelial tumors in a mouse bladder carcinogenesis model. Wiley on line library. 28 July 2006
Afgar A, et al. 6-gingerol modulates miRNAs and poDXL gene expression via methyltransferase enzymes in NB4 cells:  in silico and in vitro study. Sci Rep 2024 Aug 7:14(1):18356
Navakoon Kaewtunjai, et al.  Ginger extract promotes telomore shortening and cellular senescence in A549 lung cancer cell.. ASC publications,article.
 Dec27,2018
 Seved Mostafa Nachrak. Ginger as an anticolorectal cancer spice. Food Science &Nutrition. 2023,Feb:11(2)
 


諸外国でのビタミンAグループのガンに対する効果について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-10-08 16:32:24 | 健康・病気
カーク博士らの研究では、血液サンプルが健康な被験者から採取され、低レチノール値を有する被験者は、進行ガンの危険率が6倍であった。イギリスでは、血清レチノール値の低下が、肺ガン患者で見られ、パキスタンやインドでは、口腔癌患者で見られた。なお、これらのレチノイド値が低い事は、ガンになった結果、と考えられている。レチノイドの血清濃度が、ヒト癌の危険率の重要な決定因子であることが証明されるとすると、ビタミンA摂取の著しい増加は、レチノイド濃度のわずかの増加から、その相関関係が複雑になります。

ペト博士は、カロテン血清濃度を高める事が、もっと有効であることが、証明可能であると考えているようです。なお、動物実験では、カロテンがガン退縮効果を有し、また、疫学的データでは、レチノールと同じくらいカロテンでも、ガン退縮効果を有しています。インドとパキスタンでは、レチノールと同様、カロテンの血清濃度の低値が対照に比べて、ガンの症例で観察された。また、摂取したカロテン量が増加するに従って、ビタミンAに転換された率は減少し、カロテンの血清濃度は徐々に上昇します。

なお、米国国立ガンセンターでは、25,000人の医師による、カロテンの無作為ガン対照試験を企画しているようです。ところで、カロテン類はビタミンAの前駆体で、レチノールはビタミンAの一種です。更なる研究により、ビタミンCやビタミンD同様、更なる研究により、ビタミンAグループもガンの退縮因子になることが待たれます。

References
George  E. Berkley. Cancer: How to prevent it &How to help your doctor fight it.1978by Prentice-Hall, Inc



ビタミンAとビタミンCの喉頭ガンへの作用について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-10-08 13:42:50 | 健康・病気
アメリカのロズウエル記念病院での研究では、喉頭ガン患者374名(♀)とガン以外の消化器系、あるいは呼吸器系の病気を有する381名の比較対照において、ビタミンCとビタミンAの喉頭ガンに対する効果が研究された。

また、この研究に併せて、アルコール摂取、喫煙に伴った喉頭ガンの危険率も調べられ、飲酒、喫煙とも、喉頭ガンの高い危険率が、比較対照に比べて認められた。

また、食事摂取でのビタミンAが少ない男性は、食事摂取でビタミンAが多い女性に比べて、喉頭ガンの危険率が2倍であることがわかり、また、食事摂取において、ビタミンCが少ない男性は、食事にビタミンAが多い女性に比べて、喉頭ガンの危険率が2倍であった。ビタミンCとビタミンAの低摂取は、喫煙と飲酒を制限して試験した時、喉頭ガンの危険率の増大が継続しました。ビタミンCとビタミンAに関するこれらの発見は、動物組織での研究結果と一致しました。これらの結果から、野菜や果物などビタミンCとビタミンA(カロテン類)を含む食品の常食が求められます。そして、更なる研究が期待されます。

References
George E. Berkley. Cancer:How to prevent it&How to help your doctor fight it. 1978 by Prentice-Hall, Inc
VitaminA, retinol, carotene and cancer prevention. British Medical Journal. Vol281, number6246, 1980

ビタミンAとビタミンCの喉頭ガンへの作用について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-10-08 13:42:50 | 健康・病気
アメリカのロズウエル記念病院での研究では、喉頭ガン患者374名(♀)とガン以外の消化器系、あるいは呼吸器系の病気を有する381名の比較対照において、ビタミンCとビタミンAの喉頭ガンに対する効果が研究された。

また、この研究に併せて、アルコール摂取、喫煙に伴った喉頭ガンの危険率も調べられ、飲酒、喫煙とも、喉頭ガンの高い危険率が、比較対照に比べて認められた。

また、食事摂取でのビタミンAが少ない男性は、食事摂取でビタミンAが多い女性に比べて、喉頭ガンの危険率が2倍であることがわかり、また、食事摂取において、ビタミンCが少ない男性は、食事にビタミンAが多い女性に比べて、喉頭ガンの危険率が2倍であった。ビタミンCとビタミンAの低摂取は、喫煙と飲酒を制限して試験した時、喉頭ガンの危険率の増大が継続しました。ビタミンCとビタミンAに関するこれらの発見は、動物組織での研究結果と一致しました。これらの結果から、野菜や果物などビタミンCとビタミンA(カロテン類)を含む食品の常食が求められます。そして、更なる研究が期待されます。

References
George E. Berkley. Cancer:How to prevent it&How to help your doctor fight it. 1978 by Prentice-Hall, Inc
VitaminA, retinol, carotene and cancer prevention. British Medical Journal. Vol281, number6246, 1980

ビタミンA(レチノイド、レチノール酸)の抗腫瘍作用とその適正量について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会

2024-10-07 16:55:33 | 健康・病気
いろんな研究によると、ある環境では、天然レチノイド(ビタミンA)は上皮ガンの進行を阻害する可能であるが、不適切な組織分布、法外な毒性のため、化学的予防因子としての使用が限定されています。人においては、局所的に用いたレチノール酸が、光線角化症やガン細胞の退縮をもたらし、経口で投与した場合、膀胱の乳頭腫の退縮や、口、舌、喉、頭などの白斑症の退縮をもたらします。しかし、レチノイドの大量経口投与は、ビタミンA過剰種をもたらします。その過剰症は、皮膚、粘膜などの変化を特色とし、肝機能不全、頭痛を発症させます。ビタミンAは、50,000国際単位/日ぐらいまでは安全ですが、10,0000国際単位/日を超えると、上記、副作用を生じる可能性があります。

また、8,000名のノールウエイ人の食生活の研究では、肺ガンの発生率と摂取野菜のβーカロテン(ビタミンA前駆体)の間には、強い相関が見られ、この疫学的研究が、ビタミンAに対する疫学的研究への興味をもたらしました。Hirayama博士の疫学的調査によると、肺ガンの危険率は、緑黄色野菜(カロテン類を含む)を毎日摂取する人は、それを毎日摂取しない人に比べて、明らかに減少することが判明しました。なお、膀胱ガン、胃ガン、、結腸ガン患者でも、カロテン類の摂取が減少していた。

References
George E. Berkley. Cancer: How to prevent it&How to help your doctor fight it. 1978 by Prentice-Hall, Inc.