私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

吉備津神社

2010-11-14 | 14楽しむ
先週、岡山の吉備津神社に参拝して来た。
すぐ東に位置する吉備津彦神社とは別に社を構え、岡山県では最も由緒のある神社だ。

http://kibitujinja.com/index.html

もう二~三年前のことだが
「回廊が趣深く、静謐な気が流れている感じがする」
といって、ご自身のお気に入りの場所として語っておられた方があり、一度参拝してみたいと思っていたのだ。

桃太郎のモデルとなったと言われている吉備津彦、退治された鬼になぞらえられる温羅(ウラ)の祀られる神社である。

辺境の島国は、あちこちの鬼達から狙われている気配もあり、今こそ参拝の時と意気揚々訪れたのだ。

岡山県は、なだらかな山々と豊かな平野に恵まれた土地柄だ。
神聖な地へは、険しい山を越えてゆくイメージがあるのだが、吉備津神社への道のりは驚くほど緩やかだ。

平地での紅葉はまだまだのようだったが、境内に入ってすぐの大銀杏が、見事に黄色く色づいていて、その鮮やかさに圧倒された。

本殿は、七五三の参拝で訪れた家族連れでにぎわっている。

回廊を進み、吉備津神社について語る時欠かせない御釜殿に向かう。

荒ぶる神を丁重に祀ると、強力な守護神となり給うというが、御釜殿には、温羅の頭が祀られているのだ。

本殿で御祈祷を受け、その結果を御釜殿の神事で占うという。

温羅の頭上に配された釜に玄米を投じ、その音で吉凶を知る。

御釜殿は重要文化財に指定されている。

釜の火は力強く燃え、藁と炭の臭いがする。
火に宿る神を祀る意味もあるのだろう、この御釜殿では未だ経験したことのない、温かくも神聖な気を感じた。
コメント
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