私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

この冬の健康法

2009-11-28 | 5考える
今年は早くから冬らしい寒さに見舞われている。

友人のお宅のある地域が、古くからの農地で、地元の農家の方が
「今年はカメムシが多いから寒い冬がやってくる」
と言ってらしたそうだ。

カメムシ…正式な名称を知らないが、茶色い平たい兜を背負って飛び、ちょっかいを出すと悪臭を放つ昆虫だ。

私はというと、まだ11月だというのに毎日ホッカイロを背中か腰に貼り、腹巻で武装、外出時にはマスクをして動き回っている。

腹巻なんて代物を自分が愛用するようになるなんて思いもしなかったが、これが存外すぐれもので、もうすっかり手放せなくなっている。

おかげで虚弱な私が、例年はとうにゴホゴホいっていてもおかしくない季節模様だというのに、まだ風邪らしい風邪をひいていない。

ただ、11月だというのに、この先どうするのかねぇ…とは思っている。
過剰防衛になっているのかもしれない。
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2012年

2009-11-24 | 15雑観
マヤの暦が一巡する2012年で世界が終るとすれば、あと3年の人生設計だ。

あと3年ぐらいの未来であれば、予定を組むこともできそうだが、想定外の未来がその先にしっかり待っている可能性の方がずっと高い。

1999年だったか、ノストラダムスの予言で世界が終るなんて話を漠然と意識していた頃「人生って辛いものだぁ!」って嘆きながら、その予言解釈をお守りのように思い出していた時期があった。

結局、面倒な一つ一つの雑事を片づけて年を重ねるしかなかったけれど。

それと同じような気もするけれど、とかくそうした話に人々が飛びつきたくなるのも、終わりの見えない旅の、ちょっとしたお守りを求めているからなのかもしれないと思う。
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あるおひとりさまの最期

2009-11-21 | 15雑観
その方を、私は直接存じ上げない。

ただ、友人からその方が純正おひとりさまで、お母様を抱えてひとり懸命に生きていらっしゃる方だと聞かされていた。

お母様を故郷からご自身の生活圏に呼び寄せ、そのお世話は施設に委ねて暮らしていらっしゃると。

ところが、ある日突然、その方が亡くなったという報せが届いたのだという。
「ついこの間、元気な姿で話したばかりだったのに…」と、友人はいぶかった。

時間を都合して葬儀に出席してみると、御親族が斎場にいらしたものの、涙にくれる人が見られる訳でもなく、その設えも、まったく飾り気のないもので、淋しい葬儀であったという。

肺炎が死因。
症状が出て一週間もたって病院を受診された時には、既に重篤な状態だったという。
具体的記述を避けるが、現在、社会を騒がせている例の感染症の結果であった。

最期は、病院からの連絡で、しかるべき御親族に託されたのだろう。

しかし、病院という場を経由することがなければ、あるいは幾日も経って…ということもあったのかもしれない。

残されたお母様は、御親族によって、故郷に近い地域の施設に生活の場を移されるという。
その方の存在は、程なく人々の記憶からも消し去られてしまうのだろう。

しかし、私の中では、楔を打ち込まれたようにその方の死が胸に刻まれ、日を経るに従い、ますます鮮明な記憶となって、焦りのような、怒りのような、何とも不可解な感情の芽生えを誘っている。

人生の最期を、誰にも託せない。
唯一、覚悟して背負っている親には、先に逝くとしてもその意は伝えられない。

親族との関係など、敢えて霞のような状態にしてある。
私の最期をそんな関係の彼・彼女らに託さねばならないとしたら…いかにも歯がゆい。

形式だけで送られ、残ったものを分配され、いつの間にか忘れ去られる。
私の場合は多分そんなところだ。

「何としても生き残ってやる」と、余り美しくない想いを基に意を強くするしかなかった。
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つる梅もどき

2009-11-19 | 14楽しむ
眠れぬ夜のブログの更新。

どうも、私は25時間周期の体内時計を持つ人間のような気がする。
最近は特に生活リズムの乱れが甚だしく、われながらげんなりする。

そんな状態だから、世の事象のあれこれにいら立ちが募るのかもしれない。

ちょっと気分を変えて、先日山へいらした知人が持ち帰られた「つる梅もどき」の可愛らしい姿を披露。

大ぶりな枝を生け花にすることもなくなっているので、目下サービスルームの取っ手に引っかけた状態で楽しんでいる。

赤い色が何とも愛らしい。
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修正が効く世界

2009-11-16 | 2見る・読む・聴く
私の好きな時代劇チャンネルでは、日曜日、池波正太郎の「鬼平犯科帳」と「剣客商売」の二本を午前と午後、そして深夜の三回、繰り返し放送している。

昨日の朝のこと、「剣客商売」後の数分を使い放送されている「剣客惣菜」ナレーションで残念な日本語を耳にし、その深夜、私にとって当日二度目の「剣客惣菜」の放送を見るタイミングで「またあの残念な表現を聞かされることになるのか」と思いつつ眺めていたが、どうやら編集修正されたようで、問題の部分が流れなかった。

早速カット編集されたとしか考えられない。
「時代劇ファンは、やはりあの表現を放ってはおきますまい」と肩すかしな感じを若干持ちつつ、安堵した。

どの番組も再放送が基本の「時代劇チャンネル」だが、私の記憶の中で、強烈に残るビックリ画面が「御家人斬九郎」にある。

時代は幕末。
主役は渡辺謙さんで、めっぽう腕の立つ貧乏御家人。
ユニークな母親役を岸田今日子さん。
相方の売れっ子芸者を若村真由美さんが演じておられる。

どの演者も素敵で、最も好きな時代劇の一つなのだが、若村真由美さんが芸人一座の舞台に立って日舞を踊る場面だったと思うのだが、踊るその左手の指先に、あろうことかプラチナリングと思しきものが輝いているのだ。

江戸時代の芸者の左手薬指にプラチナリング!
はっきりとそれを見つけた瞬間、茫然としてポカンと口を開けたまま「ありえない」とつぶやきつつ、何やら嬉しかったものだ。

実生活でご結婚なさったばかりの時期だったのだろうけれど、それが修正なくオンエアされてしまう面白さ。

録画しなかったことを悔やんだものです。

近いうちに「御家人斬九郎」は、デジタルリマスター版とやらになって再放送があるようだが、あの場面は、間違いなく修正されて無かったものになってしまうのだろうなぁ…と思い出すことだった。
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「剣客惣菜」お前もか(>_<)

2009-11-15 | 2見る・読む・聴く
「剣客惣菜」は、池波正太郎の「剣客商売」に登場する惣菜を、てんぷら近藤の店主がその調理方法を再現してみせ、周辺雑学をおりこみながら、惣菜が出来上がるまでを映像で追う数分間の小さな番組だ。

映像が美しく、小林綾子のナレーションもばっちり決まっているのだが、時々、あれれ?と耳を疑う言葉に出くわす。

今朝、けんちん汁の回。
けんちん汁発祥のお寺を紹介するくだりで、出てしまった「由緒正しき!?お寺」という表現。

由緒は「ある」か「ない」ものであって、「正しい」由緒も「間違った」由緒もないだろう…ということなのだが、修正がかかることなく堂々と流れてしまっている。

違和感のある言い回し、慣用句の誤用は昨今氾濫しているが、時代劇やいい趣の佳作においては、そうした日本語に出会いたくないものだ。

DVD化も成り立ちそうな企画なので、その可能性があるやもしれぬと思うのだが、その際には正統な日本語に修正かけて欲しいなぁ。

亡くなった森繁久弥さんが、NHKのラジオ番組でなさっていた朗読ドラマがあったけれど、その番組では心地よい、正しい日本語が常に溢れていた。

脚本もさることながら、森繁久弥さんのチェックもバッチリかかっていたと思う。
元アナウンサーの森繁さんと比較するのは酷かもしれないけれど、いい俳優さんには日本語に敏感になって欲しいな。
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貧しくなる覚悟

2009-11-14 | 5考える
街に華やかな電飾が輝き始め、師走の気配を今年も感じるようになったが、景気の良い話はついぞ聞かない。

国の税金割り振りグループは、男詐欺師が女詐欺師に転換したかのようなあり様だ。

大借金を抱え込んでいるのは承知しているが、それでも何かしら上手に虚飾を繰り返してやりくりしていたのが、国の将来を託すための資金にさえレッドカードを割り振り「お金がないのよあきらめて」と容赦ない。

余程幸運な風が吹かない限り、首の回らなくなった詐欺師は、結局いつか破綻する運命なのだが。

そろそろ、気持ちのどこかで貧しい国に生活する国民としての覚悟をしておいたほうが良いのかもしれない。

アメリカに戦争で負けるまでの前後、我が国はとっても貧しい国だったのだ。

食物は配給で、遵法精神を貫いて配給食糧しか口にしなかった人は、栄養失調で亡くなったりしていたという。

終戦前は、ビシネスが成り立つ資源などなく、大人は徴用されて国家の為に労働を提供していた。

時代の幸運な風と、従順で生真面目で生命力にあふれた国民が、貧しい国を経済大国と呼ばれるニッポンにつくりあげたのだ。

今のニッポン人には、その頃のニッポン人にあったバイタリティが残っているだろうか。

「経済大国と呼ばれるとても富める国だったのよ」と、全くイメージ出来ない子供たちに語って聞かせなければならない時代が来ないとは限らない。

金至上主義の大国にすり寄り、商売上手なご近所さんに美味しいところを持って行かれ、冴えないただの島国になってしまいはしないか。

しっかりしよう、ニッポン人。
しっかりしよう、私。
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虚飾における性差

2009-11-12 | 5考える
朝一番でショッキングなニュースを聞かされる。

直接的には存じ上げないが、自分と同じ臭いのする人物の急死についての知らせだった。

一日たって、電話を下さった友人の動揺は収まったようだが、私は殊更考え込むことが多くなり、低温火傷のように深く心理的ダメージを受けてしまったような気がする。

その方の生活とは関連しないのだが、例えばあるボリュームで負債を抱える人物がいたとして、その状況を表現する時、性差によって男と女では全く異なる表現をとることが多いのではないかという話が出た。

男性は実際の負債を過少に表現し、女性はその負債を過大表現する傾向にあるのではないかということだ。

とかくいい格好をしたがる男性が、実は火の車の内情をひた隠し、「よっしゃよっしゃ」と支払いをすべて引き受けたりする。

対して、少々困っている女性が、実際よりも過大な負債を負っているかのような表現をすることで、必要以上の援助を受けようと期待する。

ターゲットに対する詐欺師を想定してみると、よりしっくりくるだろうか。

大富豪を気取る男詐欺師。
対して「私、支払いに苦労していますの」と援助を乞う女詐欺師。

ターゲットになる人物の性差も影響してくるかもしれないが。
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切り替えは早く

2009-11-11 | 15雑観
指名手配の容疑者が漸く確保された。

連日のマスコミの報道の成果ではありましょうが、ここから先は、賢明な捜査当局の対応によるべきであって、確保された容疑者をこぞって追いかけて何の意味があるだろうか。

猟奇殺人の様相を呈しているバラバラ殺人も、中年女詐欺師の事件も、市民の耳目を集めることでどれだけの利益がニッポンの社会にあるだろうか。

その場、その場のプロたちによって、的確に処理がなされればそれで良いのだ。

以前のニッポンで、年に一度起こるか起こらないかの犯罪の詳細を知ることで、市民はどれだけの利益を得ているのか。
視聴率は高いのだろうが、市民社会にどれだけの利益があるのか。

確かにニッポンの社会は変化してしまったのだろう。

お行儀よく、従順で、生真面目な国民性も、いつの間にか変貌を遂げているのかもしれない。

ニッポンのドラマはどれもこれも殺人事件を追うストーリーで、それに飽きた諸氏は韓国ドラマにくぎ付けだったりする。

実際、時間帯によっては、いったい今いる国はどこなのか?と疑いたくなるくらいどのチャンネルもハングルで溢れている。

ニッポンはニッポン人の国だと思うのだが、永らく単一民族国家の体裁を保って、ツーといえばカーと答えが返ってきて当然だった社会に、戦国乱世に向かう可能性を開くことも無きしもあらず…といったほころびが、意図的につくられつつあるのかも知れない現実を、もっと注視する必要があるのではないか。

中庸的立場に立ち続け、思想信条からも自由な立場にあったはずの私の胸に兆す、ナショナリズム的な気分をどうすればよいのか。

旧与党の議員さん達にもっと奮起していただきたい。

そりゃあ、壊れるべくして壊れた旧与党だという気がするけれど、再生にかけるチャンスでもあるはずなのだ。
もっとも、比例で議席を確保した現議員さん達より、個人で戦って玉砕してしまった旧議員さん達にこそ可能性を感じるが。

「J党をぶっ壊す」といって本当にぶっ壊してしまった元首相は、現在のニッポンの状況に、何を感じているのだろうか。
今度は、政党ではなく、ニッポンがぶっ壊れる番かもしれないと思うのだが…。

新与党参謀のO議員やY議員は、新人議員さん達のノーマルな感覚を封じ込めて、どこへ連れて行こうとしているのだろう。

与党になってしまえば、旧態依然とした立場に立ち、国民の声など関係なくセンセーがたの想いで突っ走れと言うことなのか?

私の過敏なセンサーが、崩壊の気配を感じとる。
喪失の予感の中で、初めてアイデンティティは確立されるものなのかもしれない。
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体調バロメーター

2009-11-07 | 8病む
自分の体と長くつきあっていると、体調が悪くなるとき、その兆しをまず探知してくれる、不調アンテナのような箇所がある。

私の場合は、左奥歯なのだが、2~3日前から、思い当たる節もなくふいに歯が痛み始めた。

そういえば、先週あたりから時折きりきりとした頭痛におそわれていた。
熱はないのだが、妙に背中のあたりがゾクゾクする。

このままでは風邪引きそうだよ、温かくしてしっかりお休み…という体からのメッセージと判断して籠城生活を決め込んだ。

体を冷やす生野菜ジュースを中断、ひたすら「うどん」や「雑炊」といったあたたかフーフーメニューを食事の中心にすえる。

体はポカポカしてくるのだが、しかし、歯の痛みは収まる気配がない。

虫歯も歯槽膿漏もない箇所なので、そこが痛む時には、抗生剤や鎮痛剤を飲むならいになっているのだが、この度は、鎮痛剤を飲むと寒さがぶり返してくるような気がしてならない。

どちらかというと、薬が効きすぎるタイプで、混沌とした薬の服用が怖いのだ。

こんなときに、東洋医学の療法が効を奏する。

西田皓一先生の著書をパラパラとめくり、歯痛に効くツボをピックアップ。
上歯痛には足の示指と中指の間の付け根から少し上の陥凹にとる内庭穴。
下歯痛には手の母指と示指の間に存在する有力なツボである合谷穴を用いる。

しばし置鍼して、痛みのレベルがぐんと低下したことを確認する。
私のような凡庸な鍼灸師の施術であっても、即効性がみられる。
正しいツボに働きかけることができたときの、東洋療法の効果は大したものだ。

個人的には、しっかり学ばれた医師によって科学的に検証されている西洋医学を一次対応とするべきだと考えているのだが、西洋医学で改善がみられない時には、東洋療法で救われることも大いにあるだろうと、経験的に再認識するこの頃である。
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