私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

社会の変化

2019-09-01 | 2見る・読む・聴く
ホームドラマが減った。

楽しい家族の話がテーマだったり、家族間の衝突がテーマだったり、昔の社会のベースはやはり家族だったのだと思うが、最近のドラマは、個の葛藤や成長をテーマにしたものが多い。
家族は、個にとってトラウマだったり、重い足かせや縛りだったりする。

ドラマ「凪のお暇」などは、今の私にとって大変面白いものだと感じられる。
私は、家族ドラマの世代だけれども、「凪のお暇」の方がずっと切実に感じられ、共感できるテーマだったりする。

家族社会に疲弊したのだな、日本人は…と思う。
そうして世の中には孤独な人が恐ろしく増えている。

家族を持たなかったり、家族が壊れていたり、家族をブロックしていたり。

私は孤独だけれども、家族と一緒にいるときの方がよほど強い孤独感に苛まれていた。
ポツンと一人になってみると、それは一人ぼっちなのだから淋しくあるけれども、追い込まれ責めさいなまれるような孤独感からは逃れることが出来ている。

人間は複雑な生き物だ。
数式のように、きれいな論理の枠に整理されることはない。

命終わるその瞬間まで、煩悩に苦しむものであるそうだ。
小さな小さな命であるのだから、ささやかな痛みとともにピリオドを打ちたいものだが、そういう訳にもいかないらしい。
コメント
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