姉ちゃんの力は偉大です。

　とても長いです。
お時間のある方、お付き合いいただければ嬉しいです。

　昨日は朝から冷たい雨が降っていました。
郵便受けに新聞を取りに行った娘が、市役所からの封書も持ってきて、
中味を出してくれました。

　要介護2と認定されたお知らせです。

これで特殊寝台も借りることができます。
最も本人が絶対拒否を続けておりますが……。

5月2日の連休前に申請時、
「急いでください。早くしないと間に合わない。」と
包括にお願いしていましたが、願い通りに早急に出していただきました。

　ですでに先行で車椅子、歩行器、手すり、訪問看護を利用しているので
これで、やれやれです。

　でも昨日は、これで一安心ではありません。
午後に大きな、大きな問題が残っています。

　5月8日、連休明けに義姉に主人のことを報告した時、
「どうするか、その後の行動はお義姉さんに任せます。」と
申しました。
義姉は「会いに行きたいけど、怒るでしょう。
しばらくはアンタからの状況報告を待っているわ。」と言いました。

　でも心配性のお姉ちゃん、それで収まるわけがありません。
我慢できずに主人の携帯に何度も電話してきたのです。
こういう時に主人は感がいいんですよね。
電話には出ず
「お前、言ったのか！」と私を睨みつけました。
仕方がないから
「言ったわよ。だって、こんなこと知らせないわけにいかないでしょう。」
と答えました。取り合えず、お姉ちゃんに伝わったのが主人がわかったので
それは良かったです。

　さて、午後の大きな問題は何か。
そのお姉ちゃんが姪の同行で来るのです。
姪から「お母さんがとても会いたがっている。」と連絡を受けて、
「構わないから、お母さんを連れてお出で。」と、言ってしまったのです。
主人にはまだそのことを言ってありません。

　最近、主人の最大の楽しみは大谷翔平の野球を観ることです。
昨日は10時半から放映が始まって、幸い、エンゼルスが勝ちました。
お昼前のことです。
シメシメと思って
「1時半にお姉さんが会いに来るよ。」と言おうと思ったら、
主人が寝入ってしまいました。アヤヤ、です

　どうなったかを書く前に備忘録で、これまでの流れを
書いておきたいと思います。

 

5月9日　　訪問診療、契約との初診。
　　　　　「今後、ベッドがあった方が楽ですよ。」と、先生が言ってくれました。
　　　　　先生には「はい。はい。」と返事をした主人。
　　　　　先生帰ったら、要らないと断固拒否。いつものことです。
　　　　　主人は今、高さが35㎝程度のソファーベッドに寝ています。
　　　　　172㎝で脚力が弱ってしまった主人には立ち上がるのが厳しくなっています。
　　　　　娘と相談し、高さを補うため、硬くて高さのあるマットレスを買いました。
　　　　　介護保険でレンタルしてくれたら安いんだけどなあ。仕方がありません。

　　　

5月10日　担当者会議。介助式車椅子、専用のマットレス、酸素ボンベ架台の貸与。
　　　　　毎月曜日、今まで4回、輸血通院をしています。
　　　　　3回目からはこの車椅子に酸素ボンベを積んで出かけています。

　　　　　

5月13日　ベッドから立ち上がる時につかまる「手すり」と室内移動の
　　　　　ための歩行器を借りました。
　　　　　高さが出てもマットレスでは柔らかいので立ち上がりが厳しく
　　　　　また、トイレに行って来ると凄く息が上がってしまうのです。
　　　　　納品時、ブツクサ言っていた主人が、歩行器に体重を預けられる
　　　　　のを知って「ああ、楽だ。」と小さい声で言いました。

　　　　　（私、一応、介護のプロなんだけど……。）は心の中の呟き。

　　　　　　　

　　では、話を戻します。
駅まで義姉を迎えに行く時間が迫ってきました。
主人は気持ちよく寝ています。

どうしよう

その時、娘が名案を！

「お母さん、私たちは知らなかったことにしない？」

　

それだよ

駅に迎えに行きました。
「お姉さん、私が知っていたと知ったら、また後が面倒なので、
　押しつけて悪いんですが、突然訪ねたことにしてもらえませんか？」
　姪も「それが心配だったのよ。うん、それがいい。」と、同意。

そこから先は正に姉ちゃん劇場でした

主人は目を覚ましたら、目の前にお姉ちゃんの顔。
一言も発しないうちに、お姉ちゃんが、

「アンタ、何回電話しても出ないから、心配で顔を見に来たわよ。」に
始まって、姉ちゃん節炸裂

あっという間に3時を過ぎました。
主人の横で、お姉ちゃんが帰る支度を始めました。
私、慌てて姪をつかまえ、
「3時半までモタモタしていてちょうだい。昇降座いすが届くのよ。
わちゃわちゃしている間に設置してしまうから。」と。

ピンポンと鳴って、と届きました。

主人が一瞬目をつり上げたけど、知らん顔で設置してもらいました。

　昨日は不納得そうだった主人が座面の上がったり、下がったりを
確かめています。知らん顔、知らん顔。

娘が小さな声で言っています。

「やっと楽だと学習したみたいだよ。」と。

後、足りないのがトイレでの立ち上がりの手すり。
これはもう少し先になりそうです。
それが揃えば、Ｐトイレは絶対嫌だという主人の
プライドが最後まで守れるかなあ。

お姉ちゃんに肩を抱かれて殊勝な主人。
小さくアップしておきます。

　　　　　　　

帰ったあと、姪からのラインです。

今日は、良い日になったね～
ふふふっ、起きたら姉ちゃん居るし😲しゃべれば姉ちゃん節止まらず、凄かったね😁

わちゃわちゃしてるウチに電動椅子も設置出来たし、作戦成功だね🙌🙌🙌🙌🙌

おばちゃんもいろいろお疲れさまでした。

みかんといちごもいい子いい子出来て、癒やされましたう😌

おんちゃんも喜んでくれたかな。ちょっとでも頑張る力になってくれたらいいなぁ。

 

　　　　　　　　　　　

　　　　長々とありがとうございました。

　　　　　　　　　　

 

神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って

召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて

益としてくださることを、私たちは知っています。

　　　　　　　　　　　　ローマ　８ｰ２８