ブログ やさしい雨が降る

そして誰もいなくなった。

 「政府は8日、産婦人科医がいないため2005年4月から休診している沖縄県名護市県立北部病院産婦人科に防衛医官1人を派遣することを決めた。」というニュースを聞き、「ああ、そこまで産婦人科医不足はそこまで深刻なのか。」と思いました。
 それは名護市が米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題の話し合いに平行して要請したもので、政府としても移設への地元住民の理解を得る助けにしたい思惑があって合意に達したというものです。緊急の時でも北部の妊婦さんは中部病院まで車で30分以上の時間をかけて行かなければならないと聞き、「初めてのお産はそれでなくても不安が付きまとうものなのに大変だあ。」と思ったのです。

 そうしたら昨日のテレビで石垣島では唯一分娩に対応している県立八重山病院で今年6月から産婦人科医が現行の4人から2人に半減し、分娩処置が廃止されるおそれが出ていると知り、更に驚きました。
 それだけでなくすでにその近くの西表や宮古島から八重山病院に3時間とかかけて診察を受けに通っていると聞いて「何てことでしょう。」と腹が立ってきました。

 産婦人科不足で検索してみたら沖縄だけの問題ではないんですね。産婦人科医は、一番多かった昭和40年代を境に減り続け、最近では、全国で約1万1000人。その数は、内科医の9分の1で産婦人科医を目指す医師が減ってきているそうです。
 ある産婦人科部長の発言ですが「どなたも、自分の赤ちゃんは、何事もなく無事に生まれてくると思っていますから、トラブルがあった時には訴訟が多い。また、時間外の仕事が多いのも原因ですね」と仰ってました。
こうして不足していく産婦人科の医師。
今、それが、地方の病院と地域を揺るがせているそうです。

 ちょっと横道にそれますが、読みながら思い出したんですけど、公立学校では生徒に対する先生のちょっとした行動でもすぐに教育委員会に訴えられるので大変だということです。
それから、私の周りでは小児科が少なくなった話を聞くようになってから久しく、近くの清瀬市では小児科が一軒もなく、小平にある公立病院まで通わなければならないようです。公立病院に貼られている小児科の日の張り紙を見ながら、少子化の影響はここまできているのか、と思っておりました。

 結婚しない人が増え、子どもを生まない夫婦が増え、小児科がなくなって、産婦人科がなくなるとどういうことになるのでしょう。
 日本はすでに人口減の時代に入っております。

 最後に78歳のお友だちOさんが本館の掲示板にしてくださった書き込みを貼っておきます。

  >「日暮れて途遠し」呉の国の伍子胥の言葉ですが、正に其の心境です。
  >歴史は繰り返される、世界中でデモが起こって居ます。
  >日本だけは太平を決込んで居ます。
  >選挙に成れば目を覚ます議員達、わが国は変、テレビは一日
  >お笑いタレントが騒いで居ます。
  >そんなノンビリした時代では無いと思いますが。

コメント一覧

光江
かきこみありがとうございます。
http://members.goo.ne.jp/home/4321mtmt
たーぼのははさん、やっぱり変ですよね。

絵に描いた餅の少子化問題ではなく、

現実に即した形でやってほしいですね。

たーぼのはは
ほんとうね!
ちょっとお久しぶりです。

本とぷね、産婦人科、小児科さんの不足は全国的に由々しき問題ですね。

絶対必要なものがなくなてってはいけないわ。

それで少子化対策を国がいうのも手落ちやなって思います。

私は大阪の僻地ですが、

私の回りも小児科、産婦人科がどんどん減ってます。総合病院からも減ってます。

困ったものだなって思うわ。
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