しばらく前から頭の中に「白い花」というキーワードが浮かんでは消えたりしていました。通院介助の利用者Mさんとの会話から始まったことです。植物に詳しいMさんはお宅から病院までの道中に咲く花は「何の花が何時頃咲いて」というようなことをすべて憶えていらっしゃいます。
その中の一つ「この家はいつもたくさん花を咲かせているけど、全部白の花なんだ。」と仰います。それからその家の前を通るたびにチェックするのですが、やっぱり白だけです。
「変わってますね。白い花は赤や黄色の中にあれば綺麗ですけど、白だけではいくらあっての淋しいですね。」と申しますとMさんはこう仰いました。「多分、咲かせているのは男だと思うよ。女の人だったらそんなことはしないと思うからね。」と。「な~るほど、街道の花を見ながらそんな楽しみ方もあったのか。」と思ったものです。
そういえば“白い花が咲く頃”の歌を歌っていたのも男の人だったなあ。
白い花が 咲いてた
ふるさとの 遠い夢の日
さよならと 言ったら
黙ってうつむいてた お下げ髪
悲しかった あの時の
あの白い花だよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/57/aa98e38895e0d5577136718bb634dcdd.jpg)
そんなこんなでこの風景を思い出し、見に行って見ました。白い花は健在でした。