今日は早起き、春だなー

どうしたことか、お父さんは夜がまだ明けやらぬうちから、ゴソゴソしだす。
私がまだ寝ているのに「さんぽにいくぞー」

ニオウ・におう・臭う・・・鹿の臭いがプンプンしている。
そおいえば昨夜は、鹿のなき声が谷中にこだましていた。
ぴゅー・ぴゅーと、どこかもの悲しい響きに、人間たちは感激するようだが、
あれは雄が相手を求めて「オレここにいるぞー。彼女きてくれー」の叫びだ。

山頂から畑・田んぼと、足跡だらけだ。
農家にとって、鹿は死活問題になる、ワルイヤツ。
フリーにしてもらい、さがしまわる。
お父さんは帰ってしまった。