こんにちは。東京都の社会保険労務士の頼木優子です。
今日も、高校留学時代の頃のことを書きたいと思います。
ニュージーランドに留学したのですが、ある時ブロック先生(べブさん)から“Spirit of Adventure(意味:冒険心)”という帆船(はんせん)の、NZ全体から30人前後の高校生が一同に集う、1週間前後の旅路に出てみない?と、告げられ早速参加します。
帆船旅行と言っても、専ら客として乗船というより、企画自体は帆船を生徒たちが船員の一人として操り働き動かすというものです。活動も床磨きから、帆によじ登って帆を張ったりまくったり、船酔いも半端ではありません。
真っ暗闇の早朝6時起床、漂うどす黒い海に船の上からドボンッと飛び込んで、何百メートル(?)円陣を描くように泳いだり(ちょう寒っなんで)、そこから船によじ登るのも、ロープ梯子一本頼り…。いわゆる海上自衛隊版の帆船旅行、といったところでしょうか。
全くの初日、集った私を含めほぼ見ず知らずの者同士。どの子を見回しても内心気が許せそうな子はいません。グループ分けされます。私のグループは女3人男3人の計6人。
グループの中に唯一気の合いそうな男の子が。マークといって、ルックスも良かったし、背も高く、知的な感じが漂い、髪も瞳も柔らかい茶色。話してみてもお互いにいい感じが漂っていて、このままいい感じになるかと思っていました。
女の子の中には、レベッカという、有名私立校(確かクライストチャーチ内の高校出身)で色白の少々ふくよかで素敵な美人がいて、取り巻きの男の子(彼女の弟の同級生)も同じグループ。男子の3人目は唯一マオリ系。3人目の女子は、カラーの強いちょっとした問題児。
私には初めて会った瞬間から、レベッカとは良き友人として仲良くなりたいと思ったのですが、最終日に程近い日に、彼女は私の親はこうこうで、あなたとは違い過ぎて将来に渡って続く良いお友達にはなれないと思う、
的なことを言われた上に(伺った内容からは確かに私の親とは違い過ぎていました)、当初から気付いてはいましたが、なぜか私に向けられた競合心がとても露わで。彼女には彼氏も地元にいると周りから聞き及んでいましたが、なぜか結局マークはレベッカに盗られて。
マークには、始終レベッカがベトベトし、しかも船番の時は特に、二人で(本当は一人でやるものなのに)肩寄せもたれ合って、うつらうつら居眠りしていたり(確かにめちゃくちゃ疲れます)。
要するに、マークの発する瞳の輝きは完全に彼女だけに向かうものになっていて、確かに深いキスも私の目前でしていたような記憶も。
旅程最後の日、出航地のオークランドの港に戻り、レベッカに何を言われたのかマークが頬を染めて恥じらいと共に私に何かを物語りたくて、息せき切ったように話しかけてきましたが、私は彼に対するお熱はとうに冷め切っていて(その旨おくびにも出さず)。
当時彼の心が、レベッカに一瞬以上に奪われていた事実が私には何よりも許せなかったです。振返ると、レベッカという邪魔が入って実は良かった、と今は思います。この一件あって以来、私の男性観は変わります。
今日私が言いたいのは、なぜ邪魔が入って良かったのかというと、高校生同士での出会いというのは、親密になるにはお互いの未来への不確定要素が多すぎるということです。(高校生同士の恋愛は、特にできるだけ慎重に)
大学に進学し、一般的に就職し、結婚しても環境が変われば、人はまるで別人のようになる可能性もあると思うのです。結婚して10年経って、またさらに親の死に目にあえば、お互い別の一面も?
もしかしたら、今頃マークはヒッピーのように長髪にして、あごひげを蓄え、当初とはほど違う現在にさえ、なっているかもしれないし、特に自分が最終的に目指すものや求める(高校生時はまだ曖昧)のものへの、お互い間での歪み(ひずみ)は確実に未来に向かって生じていたであろうと。
若気の至りでなんとかうまくいってしまう場合もあるとは思いますけど、それが本当に良かったことなのかどうかは、誰も知ることはありません。魂が触れ合う者同士の結婚こそ、最も幸運で幸せ形なのかなぁと思ったり。
しかし、子供を授かるタイムリミットもあって。結婚とは何より生活だし、お金も必要。そこが人生の舵とりの難しいところですよね。自分を知っていくと、そのように思う今なのです。恋愛としてのビターな意味でのちょマズ話はこれにておしまいっ。
以上、東京都の社労士「頼木優子(Yuko Yoriki)」でした。
【関連記事】トラスティ有明社労士事務所ブログの中の「留学」に関する記事一覧
今日も、高校留学時代の頃のことを書きたいと思います。
ニュージーランドに留学したのですが、ある時ブロック先生(べブさん)から“Spirit of Adventure(意味:冒険心)”という帆船(はんせん)の、NZ全体から30人前後の高校生が一同に集う、1週間前後の旅路に出てみない?と、告げられ早速参加します。
▲帆船(はんせん)
帆船旅行と言っても、専ら客として乗船というより、企画自体は帆船を生徒たちが船員の一人として操り働き動かすというものです。活動も床磨きから、帆によじ登って帆を張ったりまくったり、船酔いも半端ではありません。
真っ暗闇の早朝6時起床、漂うどす黒い海に船の上からドボンッと飛び込んで、何百メートル(?)円陣を描くように泳いだり(ちょう寒っなんで)、そこから船によじ登るのも、ロープ梯子一本頼り…。いわゆる海上自衛隊版の帆船旅行、といったところでしょうか。
全くの初日、集った私を含めほぼ見ず知らずの者同士。どの子を見回しても内心気が許せそうな子はいません。グループ分けされます。私のグループは女3人男3人の計6人。
グループの中に唯一気の合いそうな男の子が。マークといって、ルックスも良かったし、背も高く、知的な感じが漂い、髪も瞳も柔らかい茶色。話してみてもお互いにいい感じが漂っていて、このままいい感じになるかと思っていました。
女の子の中には、レベッカという、有名私立校(確かクライストチャーチ内の高校出身)で色白の少々ふくよかで素敵な美人がいて、取り巻きの男の子(彼女の弟の同級生)も同じグループ。男子の3人目は唯一マオリ系。3人目の女子は、カラーの強いちょっとした問題児。
私には初めて会った瞬間から、レベッカとは良き友人として仲良くなりたいと思ったのですが、最終日に程近い日に、彼女は私の親はこうこうで、あなたとは違い過ぎて将来に渡って続く良いお友達にはなれないと思う、
的なことを言われた上に(伺った内容からは確かに私の親とは違い過ぎていました)、当初から気付いてはいましたが、なぜか私に向けられた競合心がとても露わで。彼女には彼氏も地元にいると周りから聞き及んでいましたが、なぜか結局マークはレベッカに盗られて。
マークには、始終レベッカがベトベトし、しかも船番の時は特に、二人で(本当は一人でやるものなのに)肩寄せもたれ合って、うつらうつら居眠りしていたり(確かにめちゃくちゃ疲れます)。
要するに、マークの発する瞳の輝きは完全に彼女だけに向かうものになっていて、確かに深いキスも私の目前でしていたような記憶も。
旅程最後の日、出航地のオークランドの港に戻り、レベッカに何を言われたのかマークが頬を染めて恥じらいと共に私に何かを物語りたくて、息せき切ったように話しかけてきましたが、私は彼に対するお熱はとうに冷め切っていて(その旨おくびにも出さず)。
当時彼の心が、レベッカに一瞬以上に奪われていた事実が私には何よりも許せなかったです。振返ると、レベッカという邪魔が入って実は良かった、と今は思います。この一件あって以来、私の男性観は変わります。
今日私が言いたいのは、なぜ邪魔が入って良かったのかというと、高校生同士での出会いというのは、親密になるにはお互いの未来への不確定要素が多すぎるということです。(高校生同士の恋愛は、特にできるだけ慎重に)
大学に進学し、一般的に就職し、結婚しても環境が変われば、人はまるで別人のようになる可能性もあると思うのです。結婚して10年経って、またさらに親の死に目にあえば、お互い別の一面も?
もしかしたら、今頃マークはヒッピーのように長髪にして、あごひげを蓄え、当初とはほど違う現在にさえ、なっているかもしれないし、特に自分が最終的に目指すものや求める(高校生時はまだ曖昧)のものへの、お互い間での歪み(ひずみ)は確実に未来に向かって生じていたであろうと。
若気の至りでなんとかうまくいってしまう場合もあるとは思いますけど、それが本当に良かったことなのかどうかは、誰も知ることはありません。魂が触れ合う者同士の結婚こそ、最も幸運で幸せ形なのかなぁと思ったり。
しかし、子供を授かるタイムリミットもあって。結婚とは何より生活だし、お金も必要。そこが人生の舵とりの難しいところですよね。自分を知っていくと、そのように思う今なのです。恋愛としてのビターな意味でのちょマズ話はこれにておしまいっ。
以上、東京都の社労士「頼木優子(Yuko Yoriki)」でした。
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