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Spirit of Adventure

2019-02-21 19:49:27 | メンタルヘルスの情報
こんにちは。東京都の社会保険労務士の頼木優子です。

今日も、高校留学時代の頃のことを書きたいと思います。

ニュージーランドに留学したのですが、ある時ブロック先生(べブさん)から“Spirit of Adventure(意味:冒険心)”という帆船(はんせん)の、NZ全体から30人前後の高校生が一同に集う、1週間前後の旅路に出てみない?と、告げられ早速参加します。
▲帆船(はんせん)

帆船旅行と言っても、専ら客として乗船というより、企画自体は帆船を生徒たちが船員の一人として操り働き動かすというものです。活動も床磨きから、帆によじ登って帆を張ったりまくったり、船酔いも半端ではありません。

真っ暗闇の早朝6時起床、漂うどす黒い海に船の上からドボンッと飛び込んで、何百メートル(?)円陣を描くように泳いだり(ちょう寒っなんで)、そこから船によじ登るのも、ロープ梯子一本頼り…。いわゆる海上自衛隊版の帆船旅行、といったところでしょうか。

全くの初日、集った私を含めほぼ見ず知らずの者同士。どの子を見回しても内心気が許せそうな子はいません。グループ分けされます。私のグループは女3人男3人の計6人。

グループの中に唯一気の合いそうな男の子が。マークといって、ルックスも良かったし、背も高く、知的な感じが漂い、髪も瞳も柔らかい茶色。話してみてもお互いにいい感じが漂っていて、このままいい感じになるかと思っていました。

女の子の中には、レベッカという、有名私立校(確かクライストチャーチ内の高校出身)で色白の少々ふくよかで素敵な美人がいて、取り巻きの男の子(彼女の弟の同級生)も同じグループ。男子の3人目は唯一マオリ系。3人目の女子は、カラーの強いちょっとした問題児。

私には初めて会った瞬間から、レベッカとは良き友人として仲良くなりたいと思ったのですが、最終日に程近い日に、彼女は私の親はこうこうで、あなたとは違い過ぎて将来に渡って続く良いお友達にはなれないと思う、

的なことを言われた上に(伺った内容からは確かに私の親とは違い過ぎていました)、当初から気付いてはいましたが、なぜか私に向けられた競合心がとても露わで。彼女には彼氏も地元にいると周りから聞き及んでいましたが、なぜか結局マークはレベッカに盗られて。

マークには、始終レベッカがベトベトし、しかも船番の時は特に、二人で(本当は一人でやるものなのに)肩寄せもたれ合って、うつらうつら居眠りしていたり(確かにめちゃくちゃ疲れます)。

要するに、マークの発する瞳の輝きは完全に彼女だけに向かうものになっていて、確かに深いキスも私の目前でしていたような記憶も。

旅程最後の日、出航地のオークランドの港に戻り、レベッカに何を言われたのかマークが頬を染めて恥じらいと共に私に何かを物語りたくて、息せき切ったように話しかけてきましたが、私は彼に対するお熱はとうに冷め切っていて(その旨おくびにも出さず)。

当時彼の心が、レベッカに一瞬以上に奪われていた事実が私には何よりも許せなかったです。振返ると、レベッカという邪魔が入って実は良かった、と今は思います。この一件あって以来、私の男性観は変わります。

今日私が言いたいのは、なぜ邪魔が入って良かったのかというと、高校生同士での出会いというのは、親密になるにはお互いの未来への不確定要素が多すぎるということです。(高校生同士の恋愛は、特にできるだけ慎重に)

大学に進学し、一般的に就職し、結婚しても環境が変われば、人はまるで別人のようになる可能性もあると思うのです。結婚して10年経って、またさらに親の死に目にあえば、お互い別の一面も?

もしかしたら、今頃マークはヒッピーのように長髪にして、あごひげを蓄え、当初とはほど違う現在にさえ、なっているかもしれないし、特に自分が最終的に目指すものや求める(高校生時はまだ曖昧)のものへの、お互い間での歪み(ひずみ)は確実に未来に向かって生じていたであろうと。

若気の至りでなんとかうまくいってしまう場合もあるとは思いますけど、それが本当に良かったことなのかどうかは、誰も知ることはありません。魂が触れ合う者同士の結婚こそ、最も幸運で幸せ形なのかなぁと思ったり。

しかし、子供を授かるタイムリミットもあって。結婚とは何より生活だし、お金も必要。そこが人生の舵とりの難しいところですよね。自分を知っていくと、そのように思う今なのです。恋愛としてのビターな意味でのちょマズ話はこれにておしまいっ。

以上、東京都の社労士「頼木優子(Yuko Yoriki)」でした。

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金の斧と銀の斧

2019-02-17 00:22:52 | 社会保険労務士の日記
こんにちは。東京都の社会保険労務士の頼木優子です。

今日は、昔話をしたいと思います。そう、私のNZの留学時代の話。

私は、高校時代に約2年間ニュージーランドに留学したことは、以前も何回か書いていますが、ニュージーランドでは、ダネバーク高校という高校でお世話になったのですが、

当時、その高校では約1年半在学し、方々(ほうぼう)の世相のニュージーランド人の同級生のお宅に、招待を受けてお泊りしました。おかげで、日本に一時帰国したときは、お世話になった方々の友人宅へのお土産をそれぞれに買い込み、喜んでもらっていました。

ある時、学校でも優等生一族が多いエネットちゃんのご家庭から招待を受けます。彼女のお宅は、今までお邪魔したご家庭の中でも、裕福さが際立っている印象を受けました。
▲シルバーのカトラリー

彼女のお宅では、高校生の私に、どの家庭でも出されたことのない、銀のフォークセットをも食事に添えました。私は、とっさに無礼とは知りつつも、およそNZerは絶対しない焼いたトーストを塗りたくるのに、そのシルバーのナイフを使いました(シルバーは傷がつき粗末になります。真似しないで下さい)。

お暇(いとま)間近になって、私が日本に一時帰国することが分かっていたエネットちゃんは、わざわざ当時日本円で1,500円前後の紙幣を私に握らせ、これでお土産を購入してきてくれと言いました。

当時28年前私は、自分の全くの好意から、あらかじめお土産を方々に配っていて、日本円でやはりマックスで一家庭あたり1,500円程度のお土産を、購入する傾向にありました。

さて、クエスチョンです。私は彼女にいくらの買い物をしたでしょうか。自分の最大の好意分1,500円プラス彼女の1,500円を足した3,000円相当分でしょうか、それとも?

私が購入したのは手渡された額面通りの1,500円分の、そしておよそNZerが好みそうにないお品物の土産を彼女に渡しました。渡したときの彼女の落胆ぶりは、明らかでした。

とうとう、このご一族からは、最後まで私はビッチとささやかれていたのを知っています。なぜ私はそのようにしたのか。私には彼女とそのお母さまが、ことのほか欲が深いと感じたように思います。

シルバーのカトラリーを出すのは特別な来客の時の証。本来は(特に「赤毛のアン」好きの私としては)喜ぶはずですが、喜べなかったです。私がこのような行動をとったのは、恐らく幼い頃親しんだ童話「金の斧と銀の斧」の影響かなって(こじつけといううわさも?)。

とにかく、ごめんね~、エネット。というわけで、皆さま、Have a nice weekend!!

以上、東京都の社労士「頼木優子(Yuko Yoriki)」でした。