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NHK特集「夢をつかみにきたけれど」を見て

2019-07-13 22:18:50 | メンタルヘルスの情報
こんにちは。東京都の社会保険労務士の頼木優子です。

今日は、NHK特集「夢をつかみにきたけれど(ルポ・外国人労働者150万人時代)」を見た感想を書きたいと思います。

特集では、ベトナム技能実習生がいかに大変な過渡期の日本に舞い込んだか、というような実習生の死にまつわる痛ましさと共に報道されていました。

彼らの孤独さの実態をみて、私がニュージーランドの高校に留学した時のことを、特に自らの孤独さを深く思い出しました。
▲アジア人として、協力し合いたいですね。アジアには、こんな美しい方もいて。

NZでは、地域に私を含め日本人が二人だけという環境で、私以外の一人というのも、年の離れた日本語の文化を教えに来られた教育実習生のような20代半ばの独身女性の方で途中帰国、というものでした。

学校でもどこでも、孤独さは常に付きまとい、特に放課後は音楽室に一人籠る日々も多くありました。そこで一人でピアノを弾いたり、クラッシックのレコードを聴いたりと。

特に、この想いはその時レコードで聴いたモルダウの曲の旋律と共にいつか大海に繋がるはず、と自己を慰めて。本当に孤独さで気が狂いそうなくらい。

寮生活も、ホームスティも経験し、時に寮生活で馴染めず、さらにあるホームスティ先とのいさかいや、他でも仲たがいもあったり。その度にスティ先を変えたり。

また私の場合は、地域のあらゆるクラブ活動にも参加しました。ドラムクラブ、ギタークラブ、水泳クラブ、ホッケークラブ、バドミントンクラブやピアノの習い事も再開し、様々。言葉の壁があるので、音楽やスポーツだったら通じ合えると思って。

特にホッケーは、言葉が分からないので、ルールも分からず、しかし体当たり作戦で参加。16歳の私が当時7-8歳の子供のチームに入れられ、こっ恥ずかしさもありましたが、それで小さな大会でもプレーしたり。

それでも孤独さは募り、当時NZ人と結婚した日本人の女性が、隣町に住んでいて、週末になるとそのお宅にお泊りでお邪魔させてもらって。当時のその日本人の年配の方とは実はそりが合わず、

来訪して欲しくない旨案に諭されましたが素知らぬふりして、ご迷惑を承知の上日本語が話せる、それだけが自分には何よりも代え難くて。あるポイントから彼女もそれを察知して、最後まで受け入れてくれました。

もちろん、様々なニュージーランド人のご家庭にも好意的に招かれ、短期のホームスティをしたり。

また、留学する前に、一度NZで1か月ホームスティをしていたので、そのロトルアのホストファミリーのお宅に長期休みになると、ボーイフレンドと会う目的も兼ねたりして、バスで8時間以上?かかって伺ったり。また逆にその距離を度に車で迎えに来て頂いたり。

技能実習生の方に必要なのは、地域に根付くコミュニティへの参加だと私は思います。私は様々参加したおかげで、当時街のメイン通りを歩いていると、知らない方(挨拶をしない方)はいないくらいになる程でした。

地域には安価で参加できる様々なサークルもあるはずです。子供のものからシニアのものまで、様々。そんなグループにちょこんと在籍できる仕組み作りがあるといいのにと思います。孤独だったら積極的に現地の人の輪に交じる、これが私のお薦めしたいことです。

そこから、その雇用主への世間の目も向けられるし、雇用主も逆に助かる面もあるのではないでしょうか。仕事だけではない、心の分散作用が誰しも必要なはずです。

家庭が見込めないなら、地区のスポーツサークルでも、消防隊活動や、とにかく地域の人と交じる、それが実利と叶って、筋肉がついてけんすいができるようになったりとか、他言語が話せるようになったりとか。

そんな地道な活動が、より生きやすい、より過ごしやすい地場を築く秘訣だと、私は思うのですが。すみません、こんな形でしか技能実習生の方々への苦しみへのご協力やご理解を促すことができなくて。

以上、東京都の社労士「頼木優子(Yuko Yoriki)」でした。