第二の事件が勃発したのは、上京3日目の朝。
その日は、チェックアウト後東京駅に戻り、吉祥寺の駅でお世話になる家のママとボビーと待ち合わせでした。
ずいぶん余裕を持って東京駅に到着。
遅刻魔の私にしては快挙。
やればできる子。

さーちょっと早めに吉祥寺行っちゃうか?
その前にトイレ…。
いやー東京もちょろいなーなんつって中央線のホームへ向かい、
えーと中央口で待ち合わせだったよなー
…
… … …
?!
気のせいか?
いや、
ない。
どこにもない。
携帯電話がない。

だぁぁぁと青くなりつつ、
冷静になれい!と自分に言い聞かせながら、
ぐるりと方向転換して再びトイレへ。
いやーん。
列ができてます!
順番がきても、目的のトイレが空くまで、
「どうぞお先に…」
情け容赦ないおばさま方の怪しむような視線を痛いほど感じながらも、今はそんなことに構っちゃいられないっつーの。
でも、無かったんですね、どこにも。
近くの駅員さんに聞いて、
遺失物係のところまで行って、
「さっき失くしたんじゃ、まだここには届いてないねぇ」
と言われ。
そりゃそうだよなぁ。
「ええ?自分の電話番号わからないの?!」
なんて怒られ。
ごめんなさい…。
とりあえず、時間通りに吉祥寺に行かないと、もう私はどうしようもなくなってしまう…。
そして、急いでいる時に限って、
間違った電車に乗り。
吉祥寺をすっ飛ばされる。
泣きっ面に蜂。
でも、吉祥寺でなんとか2人に会うことができ、
奇跡的に携帯も見つかりました。
(男子トイレから。…ナゼ?

決め手は、待ち受け画面。
ストラップもなく、
自分の番号もわからない私が、唯一思いついた証明方法。
「待ち受け画面に子供の写真が!」
「ああ、ちょんまげしてる?」
あああ、それです!
自分の子じゃないけどさ。
ななちんのおかげで助かりました…。
海外に行く時は、もしもの時のために、みんなの携帯番号をメモしていくんだけど。
油断したなぁ。
携帯持ってない人って、すごいなぁ。