台風が逸れて通過し、静かな夜です。
お茶の床の間には、「月到千家静」(つきはせんけにいたりてしずか)という掛け軸が掛かっていました。
秋の月はくまなく多くの家々を照らして静かという意味とか。
「月を眺め、世の中に静かな時間が流れる」といった日常の喧騒を忘れる境地のことだと思います。
夫も私も、子どもの引っ越しの疲れがようやく取れた今、この気持ちになりました。きっと子どもも今、新しいマンションで、その気持ちだろうと思います。
引っ越しはほんとうにたいへんですね。マグカップとお皿が業者の説明通りに包まれて、ダンボール箱に収まっているのを見た時は、涙が出ました。お勤めしながら、計画的によくできたと、褒めてやりたいです。
お茶室は、秋色一色でした。中でも月と鈴虫の主菓子、干菓子の雁と小菊が素敵でした。(#^^#)