お茶の席でよく「お茶銘は?」と尋ねる場面があります。
亭主はその席用に準備したお茶の銘を答えます。
語彙力の乏しい私は、その銘にしばし心を寄せて、なんて気持ちのいい言葉だろうと余韻に浸ります。
お茶銘とは、茶の湯用の葉茶に付けられた固有の名で、室町末期に初め宇治の茶師が茶袋に自園の茶園名を記したものを銘として転用していたものが、現在は各宗家の好みによって名付けられるようになりました。
お茶席でもお稽古でもよく社中で用いられるのが、薄茶では「吉祥」です。
これは、辞書によりますと
吉祥:よい前兆 、めでたいきざし、幸福、繁栄
とあります。
濃茶では、「彩雲」というお茶銘の葉茶がよく用いられます。
彩雲:朝日・夕日などで美しくいろどられた雲
太陽の近くを通りかかった雲が赤や緑など様々な色に彩られる現象のことをいい、雲が虹のように鮮やかな色をまとうこと。
昔から良いことが起きる前触れの一つと言われ、この現象が現れる事は吉兆だと言われています。
これから先の良いことを皆望んで生活しているのです。
毎回ありがたく頂戴しています。
お茶を頂いた帰りは、きっといいことがあると信じてルンルンで帰宅しています。
命名って大事ですね。
今朝も東の空は、それこそ彩雲がとても綺麗でした。
吉祥を信じて、今からお茶屋さんに買い物に行きます。
いいものを買う消費の喜び、女性ならではでしょうか? (^^♪
いつもご訪問いただきありがとうございます。
今日も皆さまに、いいことありまように・・・。