11月26日
仕事から帰ると、カミさんがお腹が痛いと、買い物から帰ってきた、
以前から調子が悪いと言っていたので、
嫌がるカミさんを救急診療の病院に連れて行った。
当直医は脳外科の先生だったが、CT画像を見て
「腸閉塞なので入院して下さい」となった、
コロナで面会はもう出来ないらしい。
11月27日
入院に必要なタオルや洗面用具を用意して、差し入れに行った。
そこで内科医が説明に出て来た。
「腸閉塞で入院してもらいましたが、その原因は大腸がんです、
かなり進行しています、これから精密検査をして治療方針を
決めてから、連絡しますが切除範囲によっては人工肛門もあるかも知れません」
自宅に帰ってから、何時間かぼうっとしてから、息子達に連絡した。
何も考えられない日が続いたが、本当に辛いのはカミさんだと
思い、気を取り直すように心がけたが、 心に穴が開いて過ごした。
カミさんとは喧嘩をしながらまだ10年は今の生活が有ると疑わなかった!
それがある日突然、後ろから殴られた様な日が来るとは考えなかった。
12月11日
担当医からの説明が有った。
次男も付き合ってくれた、気持ちでは自分は大丈夫だと思っていたが
息子が居てくれて助かった。
ワシと息子は完全防備させられて
この日久しぶりにカミさんと面会して3人で話を聞いた。
主治医の説明は丁寧で
「大腸と小腸のつなぎ目に癌があります、
検査の結果、他の臓器への転移は見られません、
しかし大腸の周りのリンパ線に転移が見られますので、
ステージは3でしょうか、そこの血管からリンパ線と癌を、
内視鏡手術で全て除去して、大腸と小腸は医療用のホチキスで止めます」
手術で癌の部位は全て除去できるそうで、
ワシと息子はとにかくホッとしたのが本心で、
帰りに居酒屋により、ワシは久しぶりに飲んだ!
二人で癌が転移していて、余命宣告されたらどうしようかと思ったと、
祝杯をあげた。
カミさんが居て家庭が有るから好きなように、釣りが出来て
遊びが出来るのだが、もしカミさんが居なくなったら・・・
生活の根底が変わる、100%大丈夫ではないが一先ず生き延びた。
明日13日手術が行なられる、付き添っても本人に会えないが、
次男が休んで主治医に術後の報告を聞くと言ってくれた。
カミさんは腸閉塞でずっと点滴と栄養剤でいたので、
食事が出来るようになるまで様子を見るので、早くて退院は
20日ぐらいになるそうだ。
ワシは楽観主義でメンタルは弱くはないと思っていたが、
ガラスのメンタルだと自覚した。