画家maruuの 心を磨く 絵を描く生活

50代主婦の絵を描く生活。
心穏やかにに生きるために、日々の思いを綴ってます。 maruからmaruuに改名しました。

インクトーバーに挑戦中!/続けることと それを捨てること

2023-10-28 10:53:00 | 絵について


糸島の可也山を一色のインクで描いた。
PILOTOのirosizukuシリーズの
紺碧の色を使用。
青の色が美しい。
細かい粒子が水に滲むと美しいグラデーションになった。

10月の1ヶ月、毎日お題に沿って絵を描く、
インクトーバーに挑戦中↓





せっかくインクトーバーに挑戦するので、
持っていたirosizukuシリーズのインクを何処かに使うことにした。
インクの特性を感じるため、
ガラスペンだけではんく、筆も使い、
紙も色々試してみようと思った。


お隣から頂いたレモン。
土筆の色のインクを使用。
ガラスペンを使って描いた茶色の線は、
繊細で強くて、表情がある。
このちょっとした事が絵に個性を生み出すと思う。



巣を作る鳥の絵。
深緑の色のインクを使用。
水墨のように、濃淡で、
鳥の健気さを描こうと思った。

線と濃淡で、
空間、質感、その重さを伝えたい。


地上に出ようとするカブト虫の幼虫。
竹墨の色のインクを使った。
真っ黒な土の部分は書道に使う墨を使用。
インクとは違う質感の対比。

か弱いけれども
強い精神力で地上を目指す。
幼虫を応援しながら描いた。

この1ヶ月、毎日絵を描いて思ったことは、
続けること、
描いて何かを感じ続けることはとても大切だと思った。

そして、今まで描いてきたことの重み。
それを捨てて、感じるままに描くことで、
表現したい何かに近づけることも実感した。

いちど真っさらになる。
描きながら試していきたい。

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大丸福岡 kahogo POP-UP STORE/2023.10/18~ 31

2023-10-14 11:44:00 | 絵について



maruu デザインのパッケージも福岡に来ます‼️ 

kahogo POP-UP STORE 
 【会場】大丸福岡天神店 本館B1F 【会期】2023年10月18日(水)~ 10月31日(火)
 今回は福岡に所縁のあるアーティストの作品を中心に全55作品の展開です。

 石のような風合いを持つテラコフレームや、
ヒノキの香りが心地よいウッドスタンドなど、
お気に入りのアートを楽しむアイテムもフルラインナップです。



お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。






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鶴亭を学ぶ/描きながら全身で感じよう

2023-10-07 11:11:00 | 絵について

鶴亭の絵を真似る。
生き生きとしたい墨の色と線。


学ぶために
最近はひたすら模写をしている。
若冲、北斎、雪舟。

描けば描くほど、
気がつくこと、
感じることが増えていく。

自由な生きた線を描くためには、
もっと、実感が必要だ。
自分が生きている実感。
観て味わい、触れて、聴き、においを感じる

描きながら、
全身で感じよう。
きっといつか自由に描けるようになる。

そしてもっと自由に感動を伝えたい。

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福岡市美術館「朝鮮王朝の絵画」と雪舟/自由に描こう!!

2023-09-21 08:30:00 | 絵について
福岡市美術館「朝鮮王朝の絵画」へ。

以前から朝鮮時代の絵画に興味があったので
原画を観れてとてもうれしかった。

全部で44点、想像以上の迫力画力だった。
山水画や画人物画は生きている実感に溢れてた。
花鳥図は生き物への優しい眼差しを感じる表現、
こんなふうに描きたい!!
と思える、線や色線だった。
描かれた当時はどれだけ迫力があったのか!?

線、色が生々しく感じた。
生きている。
何故かを考えた。
「自由に描いていたのでは?」

中国の絵画を真似ているけれど、
形にはまり過ぎず、
ワクワクしながら描いている。

ワクワクする。
そこを学びたいと思った。

絵は、相手に伝えるために、
ある程度、記号化、言語化のような、
型、が必要だ。
でも、形にはまり過ぎると、
感動ではなく、理解になってしまう。

感動を伝える、自由さを大切にしたい。

企画展の後に、
常設展の松永コレクションへ。
写真撮影が許可されていたけれど、
ブログにアップするのは良くないので、
感想は文章だけで↓

雪舟の絵は5百年後でも、
墨の線と色が生き生きとしていた。
墨、の表現の幅の広さ。
雪舟はやはり素晴らしい。

伝・牧谿の作品は何回か観ているが、いつも見入ってしまう。
牧谿の作品は繊細な線なのに、
引き込まれる何か、迫力がある。
無駄のない、キッチリとした線を私も描けるようになりたい。

伝・梁楷の作品は墨の色と線がたまらなかった。
墨は、浸透することで立体的な表現になる。


↑先日描いた、雪舟の模写。

分かってはいても、
墨は簡単に言うことを聞いてくれない。
もっともっと描かないと。

最近はひたすら模写をしている。
雪舟、若冲、鶴亭、北斎。
そして、水墨画の教本を何冊も読みながら、
描き続けている。

もっと、自由に、感動して伝えるために。

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模写の世界/北斎を感じる

2023-09-16 12:49:00 | 絵について

北斎の模写をしていると、
筆を通じて
北斎の本気が伝わって来る。
そして、自分の力不足も痛感する。

気を入れて描くので、
とても疲れる。

北斎も鍬形蕙斎(くわがたけいさい)の模写をして、
この絵を描いている。

模写し、感じながら、
自分の表現を模索する。


描いていて、とても楽しい。
楽しく描けるまで、12年かかった。

12年前、北斎の絵を前にして、
強く思ったことがある。


12年前、福岡市博物館で開催された
「大北斎展」

生き生きとした線。
動きのある表現。

北斎みたいに描きたい!

あの日、
「北斎みたいに長生きしたい」
そう願うことができた。

体調があまり良くない時だったので、
まず、体力づくりから。

指導を受けながら、
歩いて、歩いた。
最初は歩くだけで疲れて描くことはあまりできなかったけれど、
少しずつ筋力がついて体が楽になっていった。

体力づくりと並行して始めたのが、
書道。
北斎だけではなく、若冲、雪舟を
模写をすると、
自分が筆と墨をあつかえていない事に気が付く。
まだまだ過ぎる。

墨の怖いところは、
サラッと描いたら、それ風になること。
観る人が観たら、
その軽さが不快なものになる。
書道を学んでそのことも痛感した。
今も恥ずかしさを学び続けている。

書道を学んで9年。
体力もできて、最近やっと時間もできて、
とにかく描いてる。

墨も、水彩も、アクリルも、
今までの集大成として、描きながら、
どう描くか?
どう生きていくかを自分に問い続けている。


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50年後の絵日記/深くて重い、今がある

2023-09-11 12:24:00 | 絵について
 「蛸がバイバイしてたね」

90歳をを超えた母が私に語りかける。
「覚えているよ」
そう応えると、とてもとてもうれしそう。
何度も何度も、その話を繰り返した。

50年前、4歳ぐらいの思い出。

父が釣りが好きで、子供の頃、
夏休みの旅行は海の近くの旅館に、
数日間泊まって過ごしていた。

早朝の海、まだ、光の弱い世界、
海は透明で、深く深く、透き通っていた。

大きな蛸が現れ、悠々と、大きな動きで、
沖へ、沖へと泳いで行った。

一瞬、動きを、止めて、
こちらを見たような気がした。
そして、手を振るような動きをした。

 「蛸が バイバイ してるね」
50年前も、今も、
母はこのセリフを繰り返す。

美しい思い出を共有できる幸せを、
50年前より強く感じる。

とてもとても有難い。
思いが続き、経験を重ね、
深くて重い、今がある。

母の誕生日にこの絵を贈った。
「一番の宝物だ」
私の絵を今までで一番褒めてくれた。
そして、これ以上なくよろこんでくれた。
母の思いが有難い。

実はこの時、
私にはとてもとても気になっていることがあった。
父が蛸を釣ろうとしていることだった。

「止めて!!」
と思っていた。

蛸はお風呂に入り過ぎた人。
この時、私はそう思っていた。

だから、バイバイする蛸は、
蛸になったばかりの人。

人、だと思っていたので、
釣らないで!!
と思っていた。
「ゆで蛸になるわよ」
お風呂に入り過ぎないように、
度々、母は私に忠告していた。
それを、

お風呂に入りすぎて、
赤くなると、蛸になって、
排水溝から、流れ出てしまう。

そう勝手に本気で思い込み、
いつも、排水溝が怖かった。
(今でも、少し、怖い)

あの頃は現実と、夢想の世界が曖昧で、
全てのチューリップの花の中には、
親指姫がいると思い、
隠れては、覗き、を繰り返し、
どうにかして親指姫を見ようとしていた。
本気だった。

あの頃の本気が懐かしい。
50年過ぎて思う。

思うことは自由だ。
自由に思って、描いて行こう。

50年前の私が、
心を自由にしてくれる。

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まだまだこれからだ!!/40年ぶりのニコライ堂

2023-09-02 17:44:00 | 絵について
水彩で今のニコライ堂を描いた。
残したいもの、残せないもの。



40年ぶりのニコライ堂は青空を映すビルの中に。
変わったもの、変わらないもの。

感じる事の多かった東京滞在。




40年前に描いたニコライ堂の絵はまだ実家に飾ってあった。
(アルバイト代で絵の具を買っていたので、色数が少ない)

絵を描き続けてこれた事、
全てのもの、人に街に、出来事に
ただただ感謝。

あと何年描けるだろうか、
今が、折り返し地点だと願う。

まだまだこれからだ!
今、ここからだ!!
強く強く、そう思う。

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猫の絵/なぜ描くのか?

2023-08-13 12:36:00 | 絵について



猫の形。 柔らかいところ硬いところ。
柔軟な姿はいつ見ても美しい。

猫を描きながら、 何故私は絵を描き続けるのか? 何を伝えたいのか、 自分に問い続ける。




真っ直ぐにこちらを見つめる眼差し。 猫の目を見ていると、気持ちが透明に、澄んでいく。



車の下の猫。
スッと街に馴染む姿。 野生的に都会に馴染む。 猫の生き様を学びたい。

何故猫を描くのか。
かわいいから、美しいから、
たくましいから。
その変化する姿は、観ても観ても見飽きず、
描けば描くほど、
その素晴らしさを描くことができない事に気がつく。
描いても描いても近づけない。

理想とは、そのようなもの。
私にとって描くとは、
理想に近づくための手段。

感動を描き、描き確認し感動を深め
伝えるを繰り返す。
自分の中の何かが、濃く、深くなって行く。
描くことがやめられなくなってしまった。

描くことが楽しくて、
うれしくてしょうがない。

このエネルギーはどこから来るのだろうか。
描きながら、そのエネルギーが、
世界に溢れている事に気がつく。
猫の中に、蓮の花の中に、空に、街に。

どこまでも行きたいと思いながら、
どこから来たのかとも思う。
描きながら探し、問い続ける。

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蓮(素描)/蓮の心に近づきたい。

2023-08-04 22:31:00 | 絵について


墨 半紙(24.2×33.3mm) 2023

10年以上、蓮を描き続けている。
今年も蓮の季節になった。

素描を何枚も描く。
蓮の姿、蓮への思い。
自分の心の記録。
墨や鉛筆で、画用紙、半紙、スケッチブックに
表し、練り込む。






何枚も描きながら、
自分の思い深めて行く。
以前は蓮の花ばかりを描いていたが、
今は大きな葉の姿にも心が惹かれる。


大濠公園、
蓮の葉が風に大きくうねり海のよう。
沢山の沢山の蓮の葉、沢山の命。


命の中に、
白い白い花が咲いている。


蓮の葉は、先の先まで、
葉脈を神経を巡らせ、
太陽の陽を受け止めようと、
光に向けて、
いっぱいいっぱいに葉を開く。


葉のやさしさが、
蓮の花を生む。

美し過ぎて、
有難過ぎて、
何故かとても申し訳ない気持ちになる。

この、たまらない申し訳ない気持ちを
筆に込め、線で表す。
描いても描いても表しきれず、
今日もこれからも描き続ける。

蓮の心に近づきたい。





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大黒様/ホッコリと

2023-07-30 12:08:00 | 絵について


ホッコリと
大黒様を描いていると笑顔になる。

気持ちよく、
楽しく、うれしく。

光琳の絵を真似して描いた。



墨と筆で描く線。

10年前に若冲や光琳の模写をはじめたが、
なかなか気持ち良く線が描けない。
日常で筆を使わないと、
この線は描けない。

そう思っていたところ、ご縁があり、
書道の指導を受けさせていただけるように。
時間があれば、書道の練習をした。
筆と親しく。
墨と親しく。
紙と親しく。

自分の思いをそのまま自然に伝えて、
表現する訓練をした。

先日、やっと先生から
「書道で勉強したことを
絵に生かしてみては。」
と言って頂く。

デッサンと同じで、
基礎が大切だと実感した。
怖いことだけれど、
線は、本気で書いてきた方には、
その線の持つ密度が分かってしまう。

絵を観る方の心に伝わる絵が描けるよう、
先ず自分の心を爽やかに。
これからも精進していきます。

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