5枚のクリスマスオーナメントの絵が旅立って行った。
友人が千葉から、絵のために福岡まで来てくれた。
「maruの絵は静物だけど動いて見える。
生きている。
だから欲しくなるの」
うれしくてうれしくて。
絵は誰かの手に渡って完成し、
本来の役目を果たしはじめる。
絵を描くことは、感動を伝えることで、
まずモチーフから出ている、何か(波動のようなもの)を受け止める。
そしてたまらないから表現する。
言葉にならないから、描く。
モチーフと自分、
それを取り巻く自然、
まわりの全て。
対話を繰り返し、影響し合いながら絵は完成する。
私は伝えるのが役目だ。
伝えたいから描いている。
感動してもらう事で、
絵は観ていただく方との新しい関係が生まれる。
その瞬間のために描いている。
クリスマスオーナメントの5枚の絵を、
友人は千葉まで抱えて帰ってくれた。
重たい絵を、大切そうに。
うれしさと、有り難さが心に沁みて、
ジーンと音がする。
今、絵は新しいところで役目を果たしている。
これからどんな物語を作っていくのだろうか。
天神の「梅の花」の個室で、
絵を観ながらのおしゃべり。
(お店での写真は友人が撮ってくれたもの)
楽しさとうれしさと、有り難さが
心と体に染み込んだ。
この気持ちも絵に生かし、
描くことの意味をあらためて考えながら精進して行きます。