今描いているのは、
太宰府の、大樟。
へこたれなかったから、
1500年も生きて来られた。
これは、舞鶴公園の樟。
モリモリとした葉、
両側に広がっていく、枝の動きを、
描いてる絵に取り入れる。
目で見て感動したものを理想に近づけていく作業。
写真そのままでは物足りない。
粘土をこねるように、
自分の理想の形にして行く。
ひたすら樟の幹や根を描く。
色々なクスの写真を参考にしながら、
どん!と立つ姿、その足を描く。
ふんばる足を。
「もう嫌だ」と少し思った。
でも、自分の絵が観たい。
あれこれ描いてるうちに、
幹が力強くなってきた。
枝にも力が出てきた。
実際よりも大きく大きく広がって行く枝、
画面からはみ出る枝を。大きな樹は、耐えて耐えて、
折れ曲がりながら伸びる枝、
グッと力を入れてまた伸びて行く。
描きながら実感する樟のエネルギー。
何があっても伸びようとする意思、
その覚悟がかっこいい。
描きながら、
覚悟をしっかりしようと思った。
へこたれない覚悟を。
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