先日、こんな事を聞かれた。
「お宅の米は、いくらぐらいですか?」
販売価格かな。と思って話していると、それは違っていました。米を作る為にかかった費用のことだった。今まで、「いくらで売っているんですか?」、「安く売ってもらえますか?」「もっと安くなりますか?」と聞かれることはあったが、いくらかかるかは聞かれる事がなかった。
私が、「米作りは、労働費なしでも毎年赤字ですよ。」と言うと、「いくらで売ればトントンになるんですか?」と聞かれた。そこで「新潟の魚沼産コシヒカリよりも高い10kgが1万円の値段でないとトントンになりませんよ。」と答えた。
そうなのです、うちの米は超特価なのです。
「安くならない?」って言う人の中には、口癖のひともいるようです。どうして、この価格になるか説明して、聞き入れてくれる人は良いのですが、何も聞かずに、単に「安くならない?」と言う人がいますが、こんな人には売りたくなくなります。
お菓子作りも同じですよね。
本当に良いものは、手間や時間、まごころを込めて作る物ですよね。
作る事を、見たこともしたこともない人や、何も知らない人が、すぐに「安くして!」とか言います。知っている人なら逆に、「すごい!そんなに安いのですか!」と言う人もいますよ。
「安く売ってもらえますか?」「もっと安くなりますか?」農作業のつらさ、しんどさを知らない人がよく口にする言葉だと思う。本当に価値があるものは、手間隙かけないと作れないのです。お菓子作りも同じです。