「在来種(native species)とは、ある地方の風土に適し、その地方で長年栽培されているもの。」 と言うはっきりしない定義のようです。 だから解釈によっては、人によって違うためとても曖昧に捉えられるようです。
農家が自給作物を作るために長い間、自らタネを採り栽培してきたものを在来種と解釈しようと思います。
品種改良され系統が管理されている栽培種(育成品種)の豆と違って、在来豆はだれも品種管理していないため系統がバラバラで、親品種がなんなのかわからない。 だから、色や形、大きさなどの形質が場所や生産者によって違うので面白い。って言うか、これが自然じゃないかと思う。
在来豆は、一見すると見た目がそっくりな豆でも、遺伝子レベルで見ると全くの別物なんてこともあるようです。 さらに、形状が明らかに違ったものでも、地方によっては呼び名が同じものがあるようです。 うちの90歳になるおばあさんに、「この豆は、どう言うん?」って聞くと、すぐに「そりゃー、【ささぎ】じゃー!」なんて言っています。
「備中だるまささげ」と言う豆がおりますが、おばあさんに自家採種について「豆を取り出してなんねんくらいなんる?」と聞いても数えた事が無く「親の代からあったけーど、その先はわからんわー」とそっけない答えです。 毎年毎年 淡々と作り続けてるだけのようです。
杓子定規には決して収まらない個性豊かな在来豆の、一番の魅力じゃないだろうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます