キウイフルーツを収穫した後、リンゴと一緒にしておくと美味しく熟れるのは知っていますよね。 我が家はりんごは栽培していないので、購入してキウイと一緒にしています。(りんごは表面処理されていないものを、青森や秋田の農家より送ってもらったものです。)
じゃが芋を発芽させないために、りんごを入れて保存すればいいようです。固いキウイを追熟させるにもりんごを使うといいのですが、同じりんごが、なぜ成長を止めたり促したりという反対の働きをするのか不思議です。
調べてみますと、これはりんごから出る植物ホルモンの一種・エチレンの働きを上手に利用しているようです。エチレンは、植物の成長を抑えたり、果実の成熟、落葉、落果などに関係します。また、逆に種子の発芽や水生植物の伸長成長などにも関わっているようです。
じゃが芋は収穫後2~3ヶ月は休眠期で、ほうっておいても発芽しません。しかし、この時期にエチレンを作用させると休眠期にもかかわらず発芽します。不思議なことに、休眠期の後にエチレンを使うと、伸長成長を抑える働きをする(つまり発芽を抑える)のです。ですから、発芽防止には休眠期を避けてりんごを入れることが肝心です。
一方、キウイの追熟に関しては、りんごが出すエチレンが呼び水となってキウイ自身がエチレンを出すようになり、熟成がすすむそうです。
りんごの他に、エチレンを多く出す果物としてメロン、アボカド、トマト、バナナなどがあります。不用意にこれらを他の野菜や果物と一緒にしておくと、追熟がすすんでしまうことがあるので注意しましょう。
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