子供を不幸にする確実な方法は? それは、いつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ。というルソーの「エミール」である。ほしいものを与え続けると子供は弱くなるというものだろう。現代はほしいものはある程度なんでも手に入る世の中である。また、学校の宿題に、塾やけいこに追いまくられている。こういうことに歯止めをかけるためにゆとり教育が進められていった。しかしそのゆとり教育も今度は学力の低下でまたもとの体制に戻りつつあるのが現状だ。しかし、子供たちはゆとりができたからといって遊んでいるわけではない。これが問題なのである。自然体験・生活体験をしている子供がいったいどれだけいようか。これからは知識の量で測る学力観は変えなければならない。そのためにはこれからどのように子供たちを教育していくかが本当の問題なのである。