栄枯盛衰とジグザグ

栄枯盛衰とジグザグ

王朝や国家の運命を語り嘆じる場合には、栄枯盛衰という言葉が良さそうですが、日常的にかつ短期間で頻繁に変化する様子については、ジグザク運転とか、山あり谷ありの変化・・・位の小さなサイクルを意味する表現で十分間に合うでしょう。

　それにしても、そういった長期・短期の違いはあるにせよ、打ち返す波のごとくの変化は、むしろある方が自然の状態に近く、日々の生活面では、むしろそういった変化を前提に種々の生活上の防衛策を講じてゆかねばならないでしょう。

　日々の多忙な生活に追われていれば、ある時、そういった微妙なあるいは大きな出来事を体験しても、それは大した意味が無いとして扱い、なるべく無視して平常心を保とうという姿勢が優先しがちです。

　しかし、その微妙な変化が実は大きな変動の前触れであることもあり得ます。

同じ微妙な変化でも、そういった違いをどうやって敏感に感じ取り、適宜に対処してゆくべきかについては、その微妙な変化の起こる回数や頻度、あるいは類似の微妙な変化への感知・認識の有無などを総合化して、事態の推移や変遷を総合的に認識し、事態全体の本質を理解してゆくべきことになるでしょう。

　要するに、ある種の微妙な変化が起これば、それと同傾向の意味を持つ他の種類の微妙な変化をも総合的に捉え、その意味内容を推察し、対応策をきちんと取ってゆかなければ、単なる日常的な山谷の変化が、やがて大きな栄枯盛衰と言われるような巨大事象につながってゆくかもしれないのです。

　ということで、我々には、日々における周辺事象の些細な変化をも見逃さず、その変化の意味を探り、推察し、対応策を練り続ける勤勉さと持続的な忍耐とが求められます。

　そういった緊張した日々が続いています。
　
令和1年7月27日 土曜日
岡村ゼミナール＆CJA日本語学校：岡村寛三郎
協同組合クラブ・メデカルツーリズム・ジャパン