神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

花が枯れた[お話し]

2020-05-01 21:28:52 | 短長編小説
最初・花は5輪だった

花の中で1輪だけ虫に食われ成長せず汚れていく

左右に有る花は汚れた花を無視した

ソレなのに雑用があれば呼ぶ
事が終われば冷たい言葉で知らん顔

そうだった5輪の花は元々同じ根から枝分かれして咲いた花

その中で名も無く生まれた出来損ないはいつも願っていた

自分も皆と一緒に・・・声に出せば後の4輪が高笑いする

でもある時1番初めに咲いた大きな花が枯れた
その瞬間を汚れた花は3番目の花と一緒に見ていた

あれから何年2番目に大きな花が今にも枯れそうだと5番目の花が
4番目の出来損ないの汚れた花を呼んだ・・・・・

ソレから暫くして2番目に咲いた大きな花が枯れた
その時も4番目の花は5番目の花と一緒にソコに居た

3番目の花と5番目の花は仲が悪く
それぞれ自分の気に入る花だけ枯れるのを看取った

4番目の花だけが1番と2番の両方を看取った

でも4番目の花は1番と2番の花が大嫌いだった

みんな同じ根から茎が出て枝分かれした同じ花なのに
1番と2番は
3番と5番を大事に育て

1番を看取ったのは3番目
2番を看取ったのは5番目

4番目の虫食い汚れた花は初めから
花と呼べない汚れた雑草だから近寄るなと言ったのに・・・・

1番も2番も4番目の花は無視してたのに・・・なぜだろうか・・・4番目の花だけが両方の枯れゆく様を看取った??

でも1番の花が枯れた時も
2番の花が枯れた時も
4番目の花は水をあげなかった

4番目の花はどんな花が枯れても水をあげた事は無い

命の源・・・最後の一滴・持つ必要無い!!いらない水だ!!

同じ根・同じ茎・から生まれた5輪の花は
どれもみな自由気ままに咲いていた

その5輪の花の中で日陰で暮らし成長しなかった4番目の汚れた花は・・・・

今・・・・5輪の花の中で
1番の幸せを手に入れたとさ~

~~~~~〆