お役に立てれば 〜日日是好日のアダチマ日記〜

日々の暮らしでの小さな工夫や発見、お気に入りのものたちの記録。
見知らぬあなたの、お役に立てれば。

将棋ファンじゃない方にもおすすめ『聖の青春』著:大崎善生

2018-06-05 15:34:08 | 勝手に書店員
こんにちは。アダチマです。
少し間が空いてしまって、久々の投稿。

映画やドラマにもなっているので、ご存知の方も多いかと。
29歳でこの世を去った、棋士「村山聖(さとし)」についての
ノンフィクション作品です。

2000年に単行本、2002年に文庫本が発行されています。

村山聖さんが活躍していた時期も、
若くして亡くなったことも、
この本のことも、
恥ずかしながら私は全く知りませんでした。

私がこの本に興味を持ったきっかけは、
「最期の一手〜聖の青春〜」
という竹原ピストルの歌。
アルバム、『PEACE OUT』に収録
されています。

村山聖さんの存在を初めて知ったのは、
2016年に松山ケンイチ主演で映画化されていた時。
気になっていたけど、映画を見逃してそのままになっていました。

で、今年に入ってから竹原ピストルのファンになって、
YouTubeとかで「最期の一手」を何度も聞いて、
竹原ピストルの公式ブログが同じgooブログ内にあることも知って、
時々読んでいたら、昔の記事でこの本のことが出てきました。

「読書完走文」というカテゴリーの2014年4月28日の投稿で、
この『聖の青春』が紹介されている
んです。

この本を読んだ後に曲を作り、その歌詞も「ポエム流れ弾」というカテゴリーの
2014年5月10日の記事としてブログ内にアップ
されている。
例えばこんな流れで、曲が誕生するんですね。

原作をずっと読みたいなーと思っていたんだけど、
たまたま先日、書店の文庫本コーナーで

という帯とともに陳列してあったので、
迷わず買って帰りました。


サッカーの日韓共催ワールドカップのあった年に、
文庫化されたのね。

作者の大崎氏は、将棋雑誌の編集者として
生前の本人とも交流があった方。
実情を知る人ならではの記載も多く、
将棋の世界の一端を垣間みることが出来る、奥深い本でした。

谷川浩司や羽生善治の人物像も窺い知れます。
…でも何と言っても圧巻は、
村山聖の師匠の森信雄棋士の存在でしょう。
生い立ちも含めて、インパクトのある人物像で印象に残りました。

読み終えて、竹原ピストルの歌詞の意味が、
ようやくストーリーとして繋がった。

CDで何度も聴いていたら、
子供達も一緒によく口ずさむようになりました。
映画の主題歌、とかには選ばれなかったけどね。
好きな曲の一つです。

映画の方は、、、どうしようかな。
松山ケンイチは好きな役者さんだし、
機会があれば、見てみたいかな。
(ちなみに、映画の主題歌は秦基博だったらしい)

映画化の時に、角川からも文庫化されているけれど、
私は何となく、こちらの講談社文庫の方が好き。

表紙の、少しレトロな感じとかも、ね。

つながるつながる、日日是好日

アダチマ

聖の青春 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社


PEACE OUT (初回限定盤CD+DVD)
ビクターエンタテインメント
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