新・アドリアナの航海日誌

詩と散文、日記など。

約束

2011-04-26 23:05:21 | フォト・ポエム


見えない国境を越えると
形のない住処があった

あっけらかんと裸になった空が
風にゆらゆら旗のようにそよいでいたので

ここではわたしも
わたしのままでいいのだとわかった

神様が最後に残しておいてくれたのだろう
たったひとつの花束を

――愛するという自由

静かに足音をしのばせて
通りすぎてゆく時の狭間に
コメント (2)
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