音信

小池純代の手帖から

日々の微々 240116

2024-01-16 | 歌帖
  240116



  ・穀雨三首・


     葭始生*あしはじめてしやうず

  おほつちに雨が刺さつたその痕を葦は鋭く空を突き刺す


     霜止出苗*しもやんでなへいづ

  あの白い霜の布団がなつかしく愚図愚図と苗代の苗

                   愚図愚図:ぐづらぐづら



     牡丹華*ぼたんはなさく

  咲いてみて初めて分かるかんむりの無闇な重さ花の王さま










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