鮨
淡雪の如しとふ比喩よりも迅くとけて消えゆくこの穴子鮨
迅:と
かすかなる悔いといへども悔いは悔い小樽で鮨を食はず去りにし
うつつにはあらねど旨き鮨飯はかの子の「鮨」に豈及かめやも
焚焼のあひだに開く弁当の助六揚巻どこか場違ひ
焚焼:ぼんせう
白飯に酢橘をしぼり胡麻をふる然り然もあれ此も鮨のうち
白飯:しらいひ 此:こ
淡雪の如しとふ比喩よりも迅くとけて消えゆくこの穴子鮨
迅:と
かすかなる悔いといへども悔いは悔い小樽で鮨を食はず去りにし
うつつにはあらねど旨き鮨飯はかの子の「鮨」に豈及かめやも
焚焼のあひだに開く弁当の助六揚巻どこか場違ひ
焚焼:ぼんせう
白飯に酢橘をしぼり胡麻をふる然り然もあれ此も鮨のうち
白飯:しらいひ 此:こ