空海「十喩詩」より
七 詠水月喩
桂影團團寥廓飛 千河萬器各分暉
法身寂寂大空住 諸趣衆生互入帰
水中圓鏡是偽物 身上吾我亦復非
如如不動為人説 兼著如来大悲衣
翻案四首
みづのつき
月が飛ぶ星の数ほど月が飛ぶ人の数だけ光がこぼる
月来たりこころの器満たすまでひとつひとつに光を注ぐ
掬へずよ水面に映る月影もわが身に宿るわれなるものも
おほぞらに包まれてをり大いなるこころの衣もて抱かれをり
七 詠水月喩
桂影團團寥廓飛 千河萬器各分暉
法身寂寂大空住 諸趣衆生互入帰
水中圓鏡是偽物 身上吾我亦復非
如如不動為人説 兼著如来大悲衣
翻案四首
みづのつき
月が飛ぶ星の数ほど月が飛ぶ人の数だけ光がこぼる
月来たりこころの器満たすまでひとつひとつに光を注ぐ
掬へずよ水面に映る月影もわが身に宿るわれなるものも
おほぞらに包まれてをり大いなるこころの衣もて抱かれをり