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読書の森

好きな人が死んだ?!母と娘の物語



気が早い話ですが、今秋のNHKの朝ドラ『ブギウキ』は戦後間もない荒廃した日本を明るくしてくれた歌手笠置シヅ子の生涯を描くものです。

リアルタイムで知っていた明るいシヅ子おばさんはシングルマザーの先駆け(?)とも言える人。父親はかの吉本の御曹司で彼の母親や周囲の人の猛反対で身を引いたそうです。
それだけでも辛いのに、翌年彼は病死、その翌月彼の子を出産したそうです。
お金も後ろ盾もない彼女が、愛しい人との子供を育てる為に、満面の笑顔で舞台に立ったのです。
戦いに疲れ切った人々に元気を与えたのですね。

形は違っても、戦争を挟んで愛しい人と永遠に会えなくなった女性の数はかなり多いのです。
本日は母娘二代に渡って「好きな人が生きてるか死んでるか分からない」事に苦しんだコクリをします。
(又かとウンザリしたらパスして下さいませ)

亡母も戦争で大好きな人をとられてしまった一人です。
若い時の話をよく聞かせてくれましたが、モテた(?)と私を羨ましがらせるだけで、死ぬまで一番大好きな人の名を明かしませんでした。

ウチは亡父の定収入がない為、母親共に働く形になってしまいました。
その母を支えてきたのが青春時代の綺麗な思い出だったと思います。

早稲田大学に行った小学校の同級生は母が(!)勉強を教えていたそうで、どうも物足りなかったと贅沢な事言ってました。年頃の私は「父以外の男性との恋バナしてなど不潔だ」と感じて母が嫌いになった。

「本当に好きな人の事言ってないのよ」なんて母が言うのも憎たらしかった。

母の一番好きな人は昭和19年に出征しました。中国大陸を北進して行く先は満州。
任地(中国)から母に写真を送ってくれてました。

大勢の人(近所の人)と出征する彼を見送る母、戦況に心を痛めて、「死んだらイヤだ」と苦しんでた。しかし職場は官庁ですし、元気ハツラツな顔して好きな仕事に励んでいたらしい。

戦後父が結婚話を強引に進めて、周囲の結婚を進める圧力が強く「仕方ない、結構あの人(父のこと)笑顔がかわいいし、悪い人じゃなさそう」とお嫁に行ったとか。

母の結婚した後彼の消息が判明しました。シベリアの捕虜収容所に抑留されていたのです。


母が結婚したと聞いて彼は「生きる甲斐は無い」と絶望したそうです。作業をやる気も失せ、おり悪しく凍傷にかかって足の親指を失くした。そんな事を帰国後母と会った後話してくれたとか。

時は流れそれぞれ家庭を持って、うん十年が過ぎ、母は故郷名古屋に帰る度にその人と会ったのです(ただし母の姉も一緒)小さな頃から可愛がってくれた近所のお兄さんだったからです。

そしてさらに月日が流れて父が死んだ年、その人の訃報が入ったのです、、。



今私は母の気持ちが痛い程響いてきます。
同じような状況に私があるからです。

戦争を挟んでいる訳ではないけれども、どんな経緯かは言えないけれども、好きだった人が死んでるか生きてるか分からない状態です。
独身時代を知っていて彼の結婚後会う機会を得ました。
現実感に失せる言い方しか出来ませんが、具体的に何があったとも言えませんが、「ああこの人が一番好きなんだ」と感じた時が最後に会った時です。
彼は癌にかかっているそうです。
今は「元気ですか?」と聞く事もままなりません。実は二人のやり取りは殆どが電話とメールだったのですが、これをハッキングされてしまったから。いわゆる「なりすまし」が出てしまったからです。
この苦境を相談しようとすると変な誤解やイジメを受けてしまいました。
それから約10年。
内実共にBABAになった私はこのコクリを勝手に致します。

本当にワガママな女です。相手の方にもその周辺にもご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
拙Blogを読んでくださった方々、変なコクリでごめんなさいね。

恥ずかし過ぎてしばらくお休み致します。皆様お元気でね!







読んでいただき心から感謝いたします。

コメント一覧

airport_2014
@atelier-kawasemi ホントに幾つになっても恋は心ときめくものです。と同時にちょっと魔物的要素もありますね。
イルカさんの『なごり雪』良いですね♪私の青春真っ只中よりちょっと後だけど、「今、春が来て、、、」のところグッときます。春って心ときめく(ちょっと魔物的?)季節かもね。
そんな事言ってないで、おっしゃる通り何とか新人賞応募だけでも死なない内にしたいです。ありがとう頑張りますね😭
atelier-kawasemi
おはようございます(*^-^*)

とても切ないお話ですが、
小説になりそうなエピソードです。
恥ずかしいとか全然ないです(・∀・)ウン!!
エッセイを書いていて思いますが、
実体験ほど説得力のあるものはありません。

ぜひ恋愛小説に昇華してほしいです。

高校生の頃、合唱コンクールで
イルカの「なごり雪」が歌われたときに、
前に座っていた子が、「今、春が来て君は綺麗になったね」
というくだりで泣いていました。
ちょい悪系女子だったので、大人の男性と
恋をしていたのかなと思いました。

花より団子派だった私にはちょっと
眩しかったです(^-^;
幾つになっても、恋は素敵です。
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