私の気のせいでしょうか、コロナ禍以来人のみならず道に咲く植物の元気もないように思えます。
手入れが行き届かないのか、立ち枯れした木々や草花が目についてしまうのです。
それでも、律義に季節の花は開いて人の目を楽しませてくれます。
路に咲く花々は、人がこまめに世話する花に比べて強靭でその分愛想がない感じです。
このように、自然界の営みに心を感じてしまうのは、私の心の目が敏感になっているからでしょうか。
世の中には、心の目がとりわけ敏感な霊能者と言われる人が存在します。
以前に、冝保愛子という盲目の霊能者がTV出演していましたね。
又、以前のブログでも取り上げた(天才占い師の謎の死)藤田小乙女がいます。
この二人の共通点は幼児に悲惨な体験をしていることです。
心や体が誰も救いを呼べないギリギリの状態に追い込まれたとき、突然普段味わうことのない精神状態になる人がいます。
研ぎ澄まされて、極度に敏感になった状態ですね。
その時ふつうは、見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりする体験を持った人がいます。
戦争の最中にこのような経験をした人が少なからずいたそうですが、平時で体験すれば、危ない人と思われかねないでしょうね。
勝手な解釈ですが、冝保さんも藤田さんもこの鋭い閃きを身に着けた人だったのでしょう。
そして閃いた言葉が予知能力を持っていたのかも知れません。
ただ、自分の生活が安定して平凡な日常が戻ったとき、非常時の能力は鈍麻して跡形もなく消える場合が多いと感じます。二人とも予言は全く当たらず、ペテン師と呼ばれてしまったのでしょう。不本意な最期だったと思います。
さらに不幸なことに、藤田こととめの場合、不遇に生まれて少女期に天才ともてはやされた為に常識に全く欠けたところがあります。
政財界の大物にチヤホヤされていた時期、彼女は彼らのプライバシーか(知られてはならない)秘密をメモしたノートを作っていました。
自分の暮らしを守る免罪符にしたかったのかも知れません。
自分の暮らしを守る免罪符にしたかったのかも知れません。
目につく美貌で金持ちで有名でも、親はなく後ろ盾もない彼女、言動が派手で高慢に見えて鼻持ちならないインチキ占い師のレッテルを貼られてしまったようです。
逃げるようにハワイに移住した後の言動が派手で憎まれたのか、金目当てか、それとも別の理由か、56歳の時、非常に残酷な方法で殺害されました。そのノートは消失していたそうです。
フィクションでありますが、筒井康隆の描く七瀬も霊能者であるが故に無惨に殺される運命でした。
霊能力など持たない方がよほど幸せと思えます。