いきなりラブシーンで申し訳ありません。
もっと、不謹慎なことにこれは手術を目前にした執刀医と患者のラブシーン❤️なのでございます。しかも執刀医がBLACK JACKで患者は女医です。
勿論漫画の中での話ですが、実はこれを載せてから、『BLACKJACK 』が俄然売れ出した作品です。
1973年頃は漫画家の群雄割拠の時代で『ベルサイユのバラ』『はだしのゲン』『漂流教室』など読み応えのある面白い作品が続出してました。
実はこれらの作品に押されてBJは最初鳴かず飛ばずだったのです。
ところが、哀しすぎる純愛を取り上げたこの回から、最初にして最後(?)のBJのキスシーンが受けたとは思いませんが、ともかく読者がいっぱいつき、BJ人気がブレークしました。
密かな恋心を育んでいた医大の先輩と後輩。不幸な事に、彼女は子宮癌にかかってしまった。女ではなくなると絶望する彼女、それを力づけるBJ、命は助かっても子宮も卵巣も摘出する手術前のシーンです。
手術後彼女は、女性として生きる道を捨てて男装した船医になります。
お互いに過去を忘れて(今どきだと古い感覚です)生きることを誓うのです。
そして。
五年ぶりに日本に帰国した船医は横浜の港が見える公園で再会したいと電話した。
電話を受けたピノコちゃん(BJの助手兼子供兼奥さん?)、昔の彼女の写真見てる内に嫉妬に狂っちゃう。
ピノコには嘘ついて、彼女の兄(ホントは彼女)とBJは、灯りの瞬く夜の港の見える丘公園でめぐりあうのです、、。
ラストシーンがボオーと鳴る汽笛、遠ざかる船で、とってもロマンチックです。
BJに申し訳ないですが、
遠ざかる船、切ない想い、別れを告げる汽笛。
このシチュエーションはかなり日本人にアピールするみたいと、余計な事を考えてしまいました。
ただし荒れた海はロマンチックどころじゃありません。
今回の台風様、大したことなく収まってくれますように。