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読書の森

里見清一『医の中の蛙』-説得する力-

『医の中の蛙』のエッセイは以前のblogでよく取り上げました。

著者里見清一(ペンネームですよ)は東大医学部卒業後、国立癌センターなどを経て日赤の化学療法科部長の役職にある方、つまり東大卒で現役のお医者様です。

頭が良いとか、人柄が良いとか、それを抜きにして私はこの人のエッセイ読むととっても嬉しくなるのです。1961年生まれで15歳違うけど「そうよそうよ全く仰る通りです」と言う気分になってくる。
生憎(有り難い事ですが)、お世話になれる病気(癌)に罹ってないし、お目に掛かるチャンスは皆無だけど、ファン❣️です。

これがこのエッセイを載せてる週刊誌です。当分自宅療養の身の為、ネタのアンチョコ探して見つかりました。

石破首相誕生の頃ですが、里見氏は石破さんの演説は要点を押さえて説得力が強いと褒めてます。
そこから本題に入り、医者も「説得力」だと仰います。

全ての科学において「真理」はたとえ世の中に必要なものでも、世の人にこれが「真理」だと理解出来なければ意味がない。
つまり世の中の大半に人が納得出来る「説得力」が必要であると。

同様に、中身がいくら正しく患者の為になる治療であろうと、患者がそれを理解して治療を継続して受けてくれなければ、全く意味がない!と里見は言う。

最近、患者側(私もそうです)は疑い深くなってる🤨
都合の良い信じたいものを信じる傾向がある。
癌治療など心地よいものでないから医者の言う通りにならない。

だからと言って
全て患者の自己責任で済ませて良いものか?

明らかなガセやインチキを信じ込ませて良いものか?と里見さんは言う。
暖かい言葉です。とはいえ医者がベストと思ってやった事が最悪の結果になるのは、、、日常茶飯事なんですって。

その危険性がある事を患者に納得してもらった上で、それでも患者がより良く生きる為に最善の治療を説得する(伝えたい)、と言う医者の良心❤️を強く感じて、とても嬉しかったです。


さて心と殆ど関係ない料理。
最近は便利にそのまま調理出来るパックが安価で買えるようになりました。

基本の肉野菜に自分の好みな具材を入れて炒め、添付されたタレを和えてさらに炒めるだけのものです。

一番安いモヤシをたっぷり、他に玉ねぎ、ピーマンを加えて炒めます。美味しかったです♪


読んでいただき心から感謝いたします。

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