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「村雨の露も まだひぬ まきの葉に
霧立ち上る 秋の夕暮れ」
百人一首にある寂蓮法師の歌です。
雨に濡れた葉も乾かぬ間に白く立ち上る霧の夕暮れ、秋のしみじみした情景です。
和歌に限らず、霧は古今東西の歌の文句に登場してます。
「霧の摩周湖」
「霧のロンドンブリッジ」
「霧のサンフランシスコ」
「夜霧よ今夜もありがとう」
などなど、美しく幻想的な霧は夢の様な世界を醸し出します。
さて、所は大阪、時は本年10月の早朝、私が窓を開けると、そこは白い霧に包まれた世界がありました。
これほど見事な美しい霧を見たのは、私生まれて初めてだったのです。
いつも見ている建物や木々が、ミルク色に染まって幻の如く綺麗に見えて、暫し呆然と見ておりました。
あんまり綺麗だと写真に留める事も忘れてしまいますね。
その朝は地面が冷えて、霧が立ちやすかったのでしょう。
千里はなだらかな山に近く、霧の立つ条件に恵まれていたのです。
冷たい海面や河面にも霧は発生するようです。
平な都会の真ん中では中々美しい霧に恵まれないですね。
忘れられない霧でした。
九月(ながつき)の しぐれの雨の 山霧の
いぶせき我が胸 誰を見ばやまむ
(万葉集 よみ人知らず)
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お昼にロールキャベツを作りました。
キャベツ巻きのキャベツは柔らかくしないと具が包めません。
そこでネットを参照して、外側の葉を使った後に小さくなったキャベツを使いました。
丸ごと芯をくり抜いて(芯はスープに入れる)、穴を上にして茹で、柔らかくしました。
ロールキャベツは手間が要りますが、子供の頃を思い出す懐かしい味です。
冷凍して半月は保ちますのでタッパーに入れ、ストック致しました。