読書の森

惜別の作家たち 2020



オール讀物に載った今年逝去した作家の名前を見てびっくりしました。
坪内祐三、が死んでいた。
最近彼の書いたものを読まないな、と感じてましたが、未だ充分若いと思ってたので、まさかの死でした。

文芸評論家でこの人の書評が私の心に沿ってきて親しみが持てました。
本が大好きで、熱心に読書の喜びを書き続けていた人です。
書き続けるエネルギーから未だ充分若いと思ってました。
61歳の死は早すぎます。

自分と同じ大学、同じ場所に住んでいた事もあって、勝手に身近に感じていたので、ひどく寂しい気が致しました。

大林宣彦の描く、昭和懐かしい坂道の町、尾道、映画『時をかける少女』は好きでたまりませんでした。

帰りたいなこの世界、という情景を描く天才だと思います。


藤田宜永について前にも触れましたが、小池真理子の夫、と言われる事にはかなり忸怩たるものはあったと思います。
それにしても仲良かったね、あの二人。

私はこの人の作品で『転々』が一番印象に残りました。

借金塗れになった学生が、一緒に東京を歩いたら100万円上げると正体不明の男から言われます。
そこから奇妙な東京二人旅が始まるのです。
井の頭公園が起点で、東京の街中をただ東へ東へと歩くだけ、そこから様々な人間模様が見えてきます。
学生の過去や謎の男の正体など、ミステリーを解く楽しみもあります。

とてもユニークな発想で、タイムスリップもあり、面白い要素満載なのですが、ストーリーが尻つぼみなのが残念です。

彼が生きていたら、再度このテーマに挑戦して欲しかったのに。


カランコエです。
この子、実は死にかけて、もとい枯れかけていました。
それでも葉っぱがしっかりしてお店に残り、値下げして100円で売ってたのを買いました。
鉢に入れ日光の当たる窓際に置いたら、喜んだのでしょうか、花をつけてくれました。

見ると心が和みます。
花言葉は「あなたを守る」だそうです。
花を守る事でこちらの心も守られている様です。

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