![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/09/6b0b751318c12fd9b7bd180d658e1fd1.jpg?1704327442)
松本清張、西村京太郎、森村誠一、など昭和の偉大なエンターテイメントを生んだカッパノベルスの発行元が光文社なのです。カッパノベルスはたいそう面白くて昔読み漁ってました。
ノスタルジックな想いに駆られて雑誌を買ったのです、、が今は令和の時代、カビの生えた馴染みのストーリーが載っている訳はない。
大体において、新進気鋭の作家(中堅かな)さんが競う作品で構成されてます。
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今読み直して気がついたのは、時代が激変し正しい日本語をAIが指導する世の中になっても、基本的な人の想いはさほど変化していないという事です。特に恋に関する若い人の想いです。結婚に関する勝ち組負け組、SEXに対する肉食草食、を超えた青春期の想いであります。
ただし、昔に比べて、今は非常に青春期が長くて、20代の終わりは未だ青春真っ盛りみたい。団塊世代あたりだと結婚して、外見も嘘みたいにオッサンオバサン化した人も多かったけど、今一律見かけも若いです。
そんな現代の20代後半の独身男女の物語、連載小説の第一回、興味あります。
主人公は会社を辞め親元を離れ、町内の昭和レトロな喫茶店にアルバイト勤めをする男子、その喫茶店で高校時代の同級生と10年ぶりに再会しました。
どこからか、桜の花びらがヒラヒラ一枚、その喫茶店に舞い込むんですが、そんな感じのさりげないお話です
今どきのスマホ、推し、トートバック、青いクリームソーダの似合う古い喫茶店、が溶け合ってなんとも懐かしい印象がありました。
この目立たぬ男女、別にお互いに惹かれ合う訳でもない、あまり冴えない日常を描いてるのに、安らぎを感じます。恋物語というのが2人の恋を指すのか、別々の恋を指すのか未だ分かりませんけど、ずっと友情みたいな交流関係が続くと良いな、と思いました。
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非日常的事件が続く今の世の中、古い喫茶店の片隅で懐かしい人に会うというシチュエーションに惹かれる婆でございます。