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このお城(?)、どこにあると思われますか。
実は中国の長春に今も残る旧関東軍司令部なのだそうです。
現在は共産党吉林省委員会が使用してます。
満洲は地震が発生しないのか、半世紀以上前の日本人が作った街並みが今も残っております。
非常に美しい立派な建物で、現役で使われているのは造りがしっかりしてるのでしょうね。
満洲に関する本を図書館で借りてまいりました。
見たことも無い、戦前の満洲に対して私はとても愛着を持っています。
満洲が惹きつける理由は、若い頃に夢でこの地の風景を何回も見たからなのです。
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さて、これが借りてきた図書です。
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さて、これが借りてきた図書です。
この画面の中央部にある門の様な建物が、私の夢にそっくりそのまま現れているのです。
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大正2年3月発行された満洲日日新聞に載った鉄道路線図です。
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大正2年3月発行された満洲日日新聞に載った鉄道路線図です。
細かくて読みにくいですが、真ん中辺りにある錦州、これが私の夢にはっきり現れた場所です。
錦州からさらに遠く離れた東北方面に、満洲一の都、長春があります。
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この建物なんです!そっくりそのまま夢で見ているのです。
錦州は関東軍の満洲征服の一貫で、昭和7年にこの写真の城(城門でしょう)を占領したのです。
さて、この私の異国の夢の謎解きをしてみると、母と母の幼馴染みとのロマンスが影響しているのです。
母が大好きだった近所のお兄さんは、徴兵され満洲配属になりました。
そこから、戦場の写真をせっせと送ってくれたのです。
その中に錦州の写真があって私の脳裏に深く刷り込まれたのかも知れません。
その人は終戦後シベリアに抑留されたと言います。
そして帰国する直前に母の結婚を知ったのです。
彼は深く絶望して、シベリアの地からしばらく離れられず凍傷を患ってしまったと嘘の様な話を聞きました。
それが私には本当の話に思えます。
その人の秘めたる思いが母から私に伝わったのでしょうか?
私は度々見も知らぬ満洲の夢を見てます、そして広々とした地平線に赤い大きな夕陽がかかるのに憧れてしまうのです。
まあ、戦後満洲を舞台にした映画は何回も上映され、それを見たのかも知れませんがね。
古い中国東北部の城門を夢で見て、私の胸にロマンスを好む種が蒔かれたのでしょうか。