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この本を読むと、炎天下の外界を忘れて、首都圏鉄道の途中旅をした気分になれそうです。
著者は首都圏鉄道路線研究会の鉄道大好き「鉄ちゃん」の面々です。
取り上げた路線は、都心部と郊外を結ぶ乗客が多い主要路線。
京急本線、東海道線、東急東横線、小田急線、総武線、中央線、京王線、京成線、京葉線、東急田園都市線、都営三田線、埼京線、東西線、東武東上線、西武新宿線、相鉄本線、常磐線、西武池袋線、つくばエクスプレス、以上19路線の情報が興味ある形で載せられてます(尚、都心部のみ走る山手線、京浜東北線などは含まれません)。
私はこの19路線全て(勿論全ての駅ではありませんが)、利用した事があります。
著者の言う通り、乗客も車窓風景もそれぞれの路線で個性が違ってます。
私は幼い頃から東急沿線で育ち、居住地の殆どがそうです。
何もない原っぱを鉄道が走る頃から知っている、いわば故郷のようなものですが、ブランド化し過ぎてきたなという感はあります。
この本に書かれている格差とは、沿線の不動産価格のランク付けといったものでなく、それぞれの利便性や快適さを基準としてます。
だからと言って、格差が低いから、ダメな鉄道という訳ではありません。
沿線を利用する人の愛着度に格差はつけられないからです。
今日は、京急線と都営三田線を取り上げてみます。
どちらの路線の駅も非常にバラエティに富んで、面白いので選びました。
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都営三田線と言えば、まず浮かぶのは「団地」です。
高島平、西高島平間には1972年から、公団によって大規模団地が造成されました。
行ってみると団地の中で日常生活が不自由なくできる感じです。
スーパー、コンビニ、郵便局、銀行、病院、美容院、全てそろってます。
その圧倒的な団地族のパワーから、都営三田線を「団地」路線のイメージで見がちですが、実はこの線、巣鴨を過ぎるとガラッと様相を変えるのです。
乗客の服装も変化するのが面白いです。
大手町などのオフィス街から、超高級住宅地白金台に繋がる路線なのです。
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不幸な事故に見舞われた京急線です。
実はここは遅延率が非常に少なかったし、おまけに駅員さんが親切な路線です。
それゆえ、事故によってイメージダウンした事が残念です。
この線は品川や羽田と繋がっているので、路線に住むビジネスマンは多いようです。
特別快速、快速、急行、普通とあり、普通に乗れば大体座れますが、駅区間が短すぎて物足りないかも知れません。
都心から海辺の漁港を走る京急線、小さな旅を憧れます。
😊 脚の手術を何回も受けて、鉄道の冒険の旅も以前ほど出来ない私ですが、沿線の魅力を語るこの本を読むと、無性に電車に乗りたくなりました。