読書の森

救われた命




ここのところ、救急車の音で目が覚める日が多いのです。
熱中症なのでしょうか。
今年はコロナと酷暑のまさに「危険な夏」。
人ごとではございません。

それを報道するキャスターの表情も例年と異なる疲れが滲みます。

私は、エアコンをつけた部屋で、ジュースやミルクを飲んでひたすらゴロゴロしてる毎日です。
体調悪いけど、外に出たくてたまりません。
外に出たら気分良くなると虫が良い期待があります。
いつもと違う道を歩いてみたくてたまりません。

この辺りは、歩行者優先が徹底してかつ治安の良さが抜群です。
多分今迄住んだ町の中で一番ではないでしょうか。
幸い近くのコンビニもスーパーも確認できました。

ただし、外に出た途端にムッと迫る熱気はかなりのもの、何処をどう行ったらいいか分からないまま、しおしお部屋に引き返しております。

「旅に病んで夢は枯野のをかけめぐる」
(松尾芭蕉)
なんて句がふと脳裏に浮かんだりしてしまいます。



私は赤子の時股関節脱臼になりました。

昔の事で治療や手術が上手くいかず、障害が残ってしまいました。
股関節脱臼は結構多く、治療出来るケースも多いのです。

ごく幼い頃ですが、長い拘束を受けて非常に痛く怖い思いをした挙句に、治療ミスを隠された医療に対する不信感が強いです。

最近、自分は偶々その様な失敗例になっただけの事と思ってます。
患者を助けようと思わない医者は殆ど皆無だからです。

私は何度か人に命を救われた事があります。

例えば若い頃房総の海で溺れそうになった時土地の人に助けてもらいました。
何のお礼も出来なかったですが、助かった事だけで土地の人は満足してくれたのです。

大学時代、体育は必修課目でして、私の他に障害を持った人はいませんでした。
女子水泳の女性教師は厳しそうな外見と全く異なる暖かい人でした。
かなりヘタって「もう出来ません」と訴えた私に「惜しいね。とてもよく頑張ってるよ」と声をかけてくれました。
お陰で何とか単位を取る事が出来ました。

脚が悪い事でイジメもかなり受けましたが、その何倍もの人の優しさに助けられたと思えます。

持ち家を購入した頃から「一人で頑張ってきた」という意識だけ高くなってきた様です。
助けられて生きてきた事を忘れてました。

何もかも無くしてしまったコロナ禍の今、忘れかけた事を思い出しています。

そんな昔の人と人との関わりを記録に残せておけたら幸いです。







読んでいただき心から感謝いたします。

コメント一覧

hayane-hayaoki
長く大変な思いをして、自他に厳しくなったのでしょうか。今一度振り返ってよいところをみたり、楽しもうとしてるのは前向きでよいですね🎵
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