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突如コロナ禍に襲われた初め(3月下旬です)、私はこれで人生終わりなら、命と比べてお金などどれ程の価値があろうかと思えました。
得体の知れない事が起こり、報道が封じられた感の一時期、皆さん覚えてらっしゃいますか?
その頃、大きなリュック一つを背に、住処を捨てコロナ禍の無いユートピアを求めて、旅に出たお爺ちゃんをこの目で見ました。
ジーンズに身を固めて、スッキリした顔で手を振る爺ちゃんの事を、近所の人は誰も止めずぎごちない笑顔で見送っていたのです。
爺ちゃんは、損得よりも、自身が生きられる場所を求める気持ちの方が強かったのでしょう。
私も、このコロナ禍で、一時的に凄く気前が良くなり、困った事に今もその浪費癖が抜けないのです。
さて、その後、外出自粛の世の中になり、流通が止まり、あれよあれよというまに不景気風の吹く世の中になったと思います。
少し落ち着いた今、失ったものの大きさに愕然としてるだけです。
里見清一医師のエッセイは世の中に対して、辛辣になってきます。
今回は日本の医療機関がどれ程経済的打撃を受けたかを分かりやすい筆致で書いてます。
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「人が何かをしようとするには、それが面白いとか、やりがいがあるとか、やらねばならないと感じるとかいう内的モチベーションと、それをやったら何かしらの報酬が得られるとか利益が出るとかいう外的モチベーションがある」
この様な経済的な法則があるそうです。
しかし、今回のコロナ禍で働く医療従事者が、利益を考えたら、とてもやってられない、と里見先生は言います。
使命感などの内的モチベーションで動いてるのです。
今の私はいかに収支を合わせて何とか我が老後を持たせたいと、算段をしておりますが、^_^やはり「内的モチベーション」が無いと動けない思いは持ってます。
これが自分にとって損であると考えれば動けないところを、動いてしまう様です。
そういう意味で、単に均等にお金を与えるだけでは、人のモチベーションを上げられるのか、というのがこのエッセイの骨子だと私は捉えました。
とはいえ、図々しくも、頂けるお金は有り難く受け取りますけど。