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読書の森

受験生ブルース

秋本番で情趣ある美しい季節です、が、受験生にとっては情趣などと言ってられない、今が頑張りの峠、かなり辛いものがある時期です。全体の数が少なく競争率が低いと言え、大変だと思います。

それでも薔薇色の頬を輝かせて塾に通う生徒さんを見て、婆さんは又もや自分の受験生時代を思い出してしまいました。

1968年、当時の高校生が作詞した『受験生ブルース』は、フォーク歌手高石ともやが作曲して歌い、大ヒットしました。
学生運動華やかなりし頃です。
昨日のblogで載せたように川端康成がノーベル文学賞をとり、又三億円事件が起きた時でもあります。

その時私は大学4年生、翌年社会に出るのですが就職先は未定、明日はどうなるのか?と言う時でございます。
その話はさておき、さらに遡って自分の1963年当時のアルバムを開いてみました。

東京都立の男女ほぼ同数の高校、前身が家庭婦人の教育を目的とした女子校だった為か、おっとりした校風でした。
それに、昭和21年生まれは団塊世代の一つ上で、過酷過ぎる入試倍率を現役合格すれば免れるのであります。
青春の悩みは尽きねど、ちょっと楽ではありました。

舟木一夫の『高校三年』の歌が流行った頃、「フォークダンスの手をとれば」で憧れの男子と「あわよくば手を繋げるかも」と期待してたら、相手がスッと引っ込めたか、その前で終わったかで(記憶曖昧)落ち込んだ思い出がありました^_^





こんな感じで、当たり前の話ですが嘘みたいに皆若かった。

さて高石ともやの受験生ブルースは『高校三年生』のような甘い歌詞ではありません!
何しろ統計によると、1968年当時は受験生の二人に一人が浪人生になってしまう(つまり受験に落ちちゃう)時代なのですから。

「、、昼はかなしや公園へ
行けばアベック(カップル)ばかりで 
恋しちゃならない受験生、、、」
と受験生の惨め過ぎる日々を嘆き、
「テストが終われば 友達に
全然あかんと(作詞者は大阪の子)答えとき
相手に優越感与えておいて
後でショックを与えるさ」
と怖い心理を暴露してます。

これも作詞者が現役の受験生だからリアルに描けるのでしょうか?


時代はおそろしく早く変わり、21世紀の受験生はスマホ片手に奮闘努力してます。

全員志望校に受かると良いね❣️と部外者は無責任に思うけど、そんな甘くない世の中です。

婆が実感をもって言えるのは
「光陰矢の如し」です。心と身体を労わりつつ、ゆっくりしつつ(無理だけど)大切な時間を有効に使おうね。

まあ、自分達の世代にも言える事です。死ぬ時はあっと言う間もないかも知れんのです。


読んでいただき心から感謝いたします。

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