以前にも、バイオメトリクス認証について記事を書きました。現在、バイオメトリクス認証は、画期的な技術として注目を集めています。これを導入しさえすれば安心で、すべてがうまくいくという雰囲気が世の中にはあります。
事実、大手の銀行がキャッシュカードにバイオメトリクスの技術を導入して本人確認を行うのが一つの流れになって、次々と導入事例が出てきています。
しかし、私は手放しでこの技術を評価するわけにはいかないと思っています。というのも、バイオメトリクス認証で一番問題な点は本人の意思と関係なく本人確認が行われてしまうことです。こう書くといぶかる人も多いかもしれませんが、暗証番号やパスワードを使った認証では、自分で自発的に文字や数字を入力しない限り本人確認作業を行えませんが、バイオメトリクス認証では、基本的に本人が認証装置の前にいるだけでいいのですから、ある意味より簡単だと言えると思います。
もっと極端に言い換えると、体の一部が鍵として利用されるだけということになります。鍵というセキュリティの仕掛けは、その鍵さえ入手すれば、誰にでも開けてしまうことができます。これは、とても脆弱であると言えるのではないでしょうか。もし、脅迫されて無理矢理に認証装置の前に連れて行かれて、指紋や、手のひらや目の虹彩の血管パターン、顔を装置にかざしたり、センサーの前に立たされたりすれば簡単にセキュリティを破られてしまうことになります。
ですから、バイオメトリクス認証そのもののセキュリティとしての仕組みの強度は、本質的には従来の鍵を使った仕組みと変わらないと言えると思います。
そういうわけで、バイオメトリクス認証単独ではセキュリティ対策としては不十分で何らかの本人の意思を確認できる仕組みと組み合わせないと実用的ではないという結論になります。それなら複製がむずかしい鍵の仕組みを用意するだけで十分ということになります。バイオメトリクス認証で何が便利かというと、いちいち鍵を持ち歩かなくて便利ということだけです。
それに、大切な鍵ならそれを本人しか知らないどこかに隠しておくこともできます。そう考えると、バイオメトリクス認証はむしろ従来の鍵を使った仕組みよりも、脆弱なのではないかという考えも成り立つと思います。
たしかに、指紋や、目の虹彩や手のひらの血管のパターンを瞬時に読み取る技術はハイテクだと思いますが、その技術だけに目を奪われて、セキュリティ対策の真髄の部分を忘れ去ってしまっては本末転倒です。われわれはこの点をよく考えておかなければならないと思います。
★★★ 人気ブログランキング参加中!!!よろしければクリックお願いします ★★★
事実、大手の銀行がキャッシュカードにバイオメトリクスの技術を導入して本人確認を行うのが一つの流れになって、次々と導入事例が出てきています。
しかし、私は手放しでこの技術を評価するわけにはいかないと思っています。というのも、バイオメトリクス認証で一番問題な点は本人の意思と関係なく本人確認が行われてしまうことです。こう書くといぶかる人も多いかもしれませんが、暗証番号やパスワードを使った認証では、自分で自発的に文字や数字を入力しない限り本人確認作業を行えませんが、バイオメトリクス認証では、基本的に本人が認証装置の前にいるだけでいいのですから、ある意味より簡単だと言えると思います。
もっと極端に言い換えると、体の一部が鍵として利用されるだけということになります。鍵というセキュリティの仕掛けは、その鍵さえ入手すれば、誰にでも開けてしまうことができます。これは、とても脆弱であると言えるのではないでしょうか。もし、脅迫されて無理矢理に認証装置の前に連れて行かれて、指紋や、手のひらや目の虹彩の血管パターン、顔を装置にかざしたり、センサーの前に立たされたりすれば簡単にセキュリティを破られてしまうことになります。
ですから、バイオメトリクス認証そのもののセキュリティとしての仕組みの強度は、本質的には従来の鍵を使った仕組みと変わらないと言えると思います。
そういうわけで、バイオメトリクス認証単独ではセキュリティ対策としては不十分で何らかの本人の意思を確認できる仕組みと組み合わせないと実用的ではないという結論になります。それなら複製がむずかしい鍵の仕組みを用意するだけで十分ということになります。バイオメトリクス認証で何が便利かというと、いちいち鍵を持ち歩かなくて便利ということだけです。
それに、大切な鍵ならそれを本人しか知らないどこかに隠しておくこともできます。そう考えると、バイオメトリクス認証はむしろ従来の鍵を使った仕組みよりも、脆弱なのではないかという考えも成り立つと思います。
たしかに、指紋や、目の虹彩や手のひらの血管のパターンを瞬時に読み取る技術はハイテクだと思いますが、その技術だけに目を奪われて、セキュリティ対策の真髄の部分を忘れ去ってしまっては本末転倒です。われわれはこの点をよく考えておかなければならないと思います。
★★★ 人気ブログランキング参加中!!!よろしければクリックお願いします ★★★