今回は社会派ドラマとして話題になった「未生」についてです。韓国ドラマ定番のお約束を破りながら、韓国の財閥企業内の不正や権力争いとそれに巻き込まれて苦悩する社員を描いたドラマです。
ここでいう定番のお約束とは、恋愛、交通事故、記憶喪失などです。たいていの韓国ドラマに取り入れられるこれらの要素を使わずに、ぐいぐいと引き付けるようなストーリー展開が魅力になっています。
過去の業務の中で受けた消せない心の傷をかかえ、能力がありながらも社内では傍流(窓際)の部署に追いやられている一人の課長と、その課長のもとに配属された、プロ棋士を目指しながらも家庭の事情でやむなく断念した、コネ入社のインターン社員の物語です。
視聴する前は、若者だけが主人公だと思っていたのですがその上司である課長も彼と同じく会社という組織の中で苦しむ人物であり、このドラマは若者と課長両方が主役の物語ではないかと思うようになりました。
主人公の若者はコネ入社ということを正規に選抜された仲間たちからなじられながらも、精一杯の頑張りで仲間たちから認められるようになり、無事にインターンを終えたのち有期契約社員、つまり非正規社員として入社することができました。
一緒に採用された他の3人の仲間は無期契約、つまり正社員でした。この立場の違いがこのドラマを通しての伏線になっていきます。
このドラマをみて思い出したのですが、最近韓国の文政権が、仁川空港の非正規採用の職員を正規採用に切り替えようとしたところ、正規採用の職員たちから大反発をくらったというニュースがありました。
このドラマの中でも現在の韓国の若者の就職難の状況が描かれているので、このニュースとの対比でなおのことリアリティを感じてしまいました。
大学を卒業してもそれだけでは多くの若者が希望する財閥企業に入社することができないので、海外留学をしたり、学業以外にいろいろな活動をして自分の経歴に箔をつけないと他の受験者たちの中に埋もれてしまうということが描かれていました。
このドラマをみることで現在の韓国社会が抱える大きな問題を理解することができるという意味で、読者の皆さんにも視聴をぜひお勧めします。
ここでいう定番のお約束とは、恋愛、交通事故、記憶喪失などです。たいていの韓国ドラマに取り入れられるこれらの要素を使わずに、ぐいぐいと引き付けるようなストーリー展開が魅力になっています。
過去の業務の中で受けた消せない心の傷をかかえ、能力がありながらも社内では傍流(窓際)の部署に追いやられている一人の課長と、その課長のもとに配属された、プロ棋士を目指しながらも家庭の事情でやむなく断念した、コネ入社のインターン社員の物語です。
視聴する前は、若者だけが主人公だと思っていたのですがその上司である課長も彼と同じく会社という組織の中で苦しむ人物であり、このドラマは若者と課長両方が主役の物語ではないかと思うようになりました。
主人公の若者はコネ入社ということを正規に選抜された仲間たちからなじられながらも、精一杯の頑張りで仲間たちから認められるようになり、無事にインターンを終えたのち有期契約社員、つまり非正規社員として入社することができました。
一緒に採用された他の3人の仲間は無期契約、つまり正社員でした。この立場の違いがこのドラマを通しての伏線になっていきます。
このドラマをみて思い出したのですが、最近韓国の文政権が、仁川空港の非正規採用の職員を正規採用に切り替えようとしたところ、正規採用の職員たちから大反発をくらったというニュースがありました。
このドラマの中でも現在の韓国の若者の就職難の状況が描かれているので、このニュースとの対比でなおのことリアリティを感じてしまいました。
大学を卒業してもそれだけでは多くの若者が希望する財閥企業に入社することができないので、海外留学をしたり、学業以外にいろいろな活動をして自分の経歴に箔をつけないと他の受験者たちの中に埋もれてしまうということが描かれていました。
このドラマをみることで現在の韓国社会が抱える大きな問題を理解することができるという意味で、読者の皆さんにも視聴をぜひお勧めします。