韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

ケータイ盗難の代償

2006-02-28 05:00:00 | 情報セキュリティ
 読売新聞WEB版で紹介されていた読売ウイークリーの記事からの話題です。自分の娘の携帯電話が海外で盗難に遭ったそうなのですが、その携帯電話の利用料金として300万円の請求が来てとても驚いたということが実際にあったそうです。

 携帯電話各社の3Gと言われる第三世代の携帯電話には、課金やその他のためのユーザ情報を記録するのにICカードが使われていて、自由にそれを抜き差し出来るような構造になっているそうです。そのため、携帯電話が盗まれてそのICカードを抜いて他の携帯電話に挿入すれば、その携帯電話の利用料金がICカードに登録されている他人へ、つまり、盗まれた携帯電話の持ち主に請求されることになるのです。

 このICカードの仕様は海外の携帯電話と共通なので、海外旅行でこのような3Gの携帯電話を紛失したり盗まれたりすると、ICカードを悪用される可能性が常にあるわけです。

 このICカードを守るためのセキュリティ機能が備わっているということなのですが、電源を入れるたびに4桁の暗証番号を入力しなければならないため、購入した時点ではこのセキュリティ機能はオフになって作動しないようになっているそうです。

 そんなわけですから、このような3G携帯電話のユーザの大多数はそもそも自分の携帯電話にそのようなICカードが装着されていることすら知らない人がほとんどで、またそれが盗まれると悪用されて大変なことになるという危機意識も持っていないということになります。

 この件に対応するには、販売店がユーザにこのような仕組みをよく説明して、セキュリティ機能をオンにした状態で手渡すようにするしかないと思います。そのようなリスクを理解した上で、それでもいちいち暗証番号を入れたくないというユーザは自分の責任でセキュリティ機能をオフにするかもしれませんが、それはもう仕方のないことです。

 問題は、このような重要なことを知らずに使用していて自分が大きなリスクにさらされていることに気が付かないことにあります。そして、このような重要なICカードを誰でも簡単に抜き取れるような構造になっている携帯電話そのものにも問題があると思います。大部分の機種で、バッテリを取り外せばICカードを抜き取れる構造になっているということですので、鍵をつけろとまではいいませんが、何とかユーザ以外の人間が簡単にICカードを抜き差しできないようなハードウエアが望まれるところです。

 ハイテクはさまざまな利便性をわれわれにもたらしますが、リスクをも同時にもたらすことがあるということを覚悟して生活しなければならないのが、現代社会なのかもしれません。

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