韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

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権力者のダブルスタンダード~自分たちはいいんだ!

2020-12-16 16:12:27 | エッセイ
 昨日から報道されていますが、菅首相がGoToキャンペーンを全国で停止することを発表したあと、その足で高級ステーキ店での会食に出向いたというニュースが大きな問題になっています。

 加藤官房長官はなにやら苦しい言い訳のような会見をして、首相を擁護していましたが私にはただの屁理屈にしか聞こえませんでした。

 今回何が問題になっているのかといえば、一番模範を示さなければならない人物が、自分勝手な理屈としか思えない言い訳をして、国民に対してお願いしていることを自分たちは守らなかったということなのです。

 国民には会食は控えろといいながら、自分たちはそんなの関係ない!と言わんばかりに堂々と会食を行ったことが、国民の感情を逆なでしているわけです。

 これって、どこかで見たようなことがあるな、デジャヴだなと思ったのですが、お隣の国韓国で同じようなことが問題になっていることはご存じのとおりです。

 他人がするのはダメ、でも自分は構わない…このようなダブルスタンダードは、きわめて身勝手な行動に思えます。

 国民の気持ちに寄り添うこともなく、自分たちの利益を追求して、大口の支持者の意向ばかりを気にして、その意向に沿うことばかりを優先する。これでは、国民にそっぽを向かれても仕方がないではありませんか。

 TVのインタビューをみていると、食事のときでもちゃんとマスクをしてたんだからいいじゃないかと言い放った出席者がいましたが、いい年をして小学生のような屁理屈をこねているんじゃないよと、心から憤りを感じました。

 「まず隗より始めよ」という言葉を高校の漢文の時間に教わりました。それ以来、世の中の大人たちは皆この言葉を知っているんだろうと思っていましたが、どうやらそうではないようです。

 国を率いて立つものがこの体たらくで、国民が言うことなど聞くはずもありません。

 二重規範、二枚舌を使う人間。こういう人物は絶対に信頼されません。道徳や、倫理なんて青臭い人間が振り回すものだと思っているのかもしれませんが、権力を手にするとそんな基本的なこともわからなくなるのでしょうか。

 わが国のコロナ対策は基本的にお願いベースで成立しているわけですから、ここで話題にされていることがなおさら重要になってくるわけです。

 罰則付きの命令ではなく、あくまでお願いで国民一人一人の行動をコントロールしたいなら、まず自分たちが模範とならなければならないのは、小学生でもわかる理屈です。

 この暗澹たる気持ちを少しでも何とかしたいのですが、気が滅入る日はまだまだ続きそうなので、この年末年始は覚悟が必要なのかもしれませんね。


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